踏切の幽霊

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  • サイズ 46判/ページ数 296p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163916330
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

『ジェノサイド』の著者、11年ぶりの新作!


マスコミには決して書けないことがある――

都会の片隅にある踏切で撮影された、一枚の心霊写真。
同じ踏切では、列車の非常停止が相次いでいた。
雑誌記者の松田は、読者からの投稿をもとに心霊ネタの取材に乗り出すが、
やがて彼の調査は幽霊事件にまつわる思わぬ真実に辿り着く。

1994年冬、東京・下北沢で起こった怪異の全貌を描き、
読む者に慄くような感動をもたらす幽霊小説の決定版!

内容説明

マスコミには、決して書けないことがある―都会の片隅にある踏切で撮影された、一枚の心霊写真。同じ踏切では、列車の非常停止が相次いでいた。雑誌記者の松田は、読者からの投稿をもとに心霊ネタの取材に乗り出すが、やがて彼の調査は幽霊事件にまつわる思わぬ真実に辿り着く。1994年冬、東京・下北沢で起こった怪異の全貌を描き、読む者に慄くような感動をもたらす幽霊小説の決定版!

著者等紹介

高野和明[タカノカズアキ]
1964年生まれ。映画監督・岡本喜八氏に師事し、映画・テレビの撮影スタッフを経て脚本家、小説家に。2001年『13階段』で江戸川乱歩賞を、2011年の『ジェノサイド』で山田風太郎賞と日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青乃108号

707
最愛の妻を病気で失い、失意のどん底の雑誌記者。彼が担当する婦人雑誌に投稿された、ある踏み切りで撮影された一枚の心霊写真から全ては始まった。写真に映った霊は実は踏み切り近くで殺された女のものだとわかり、記者は女の過去を追う。やがて明らかになる、あまりに悲しい女の過去。記者は女の義憤を晴らすべく行動を開始するが。「死」が「無」ではない、我々の世界と繋がったものであると感じられ、怖いながらもどこか心が安らかになるような、不思議な読後感の本だった。高野和明の本をもっと読みたい。書き続けて欲しいと心から思う。 .2023/11/11

starbro

690
11年ぶりの高野 和明の新作です。本書は、哀しく切ない女性のゴーストストーリーでした。昨年読んでいたら2022年のBEST20にランクインしていた筈です。ちょっとの差で残念。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163916330 2023/02/07

うっちー

622
最高傑作のジェノサイドから、待つこと11年。ジェノサイドを超えることはなかったが、それなりには。次回作こそは2023/01/09

イケメンつんちゃ

555
ドロンパはアメリカのオバケ 膝小僧はダメ いゃーあ おもしろかった 第169回 直木賞候補作 新感覚ミステリー 単行本で読んでみました 飛龍十番勝負 第十六弾 今回は 高野和明先生 少し風変わりな怪談話 でも 気付いたら 隠れているようで隠れていない恋愛小説 なかなかのテクニック 間違っているかもしれないけど サブリミナル効果 使われているような感覚 主人公と嫁さんの愛情物語は凄い 本筋同様涙が止まらない さすがの猿飛 スキトキメトキス シネマ化すると かなり恐いかも 主人公はやっぱり 安定の 木村多江2024/08/06

タツ フカガワ

515
下北沢三号踏切で撮影された若い女性の霊。この踏切近くでは1年前に女性が殺されていて、犯人は逮捕されたものの、女性の身元はいまだ不明。妻を亡くし仕事に熱意を失った雑誌の契約記者松田が担当するこの幽霊企画は、やがて女性の身元探しになり、驚く展開になっていく。『ジェノサイド』から11年ぶりの新作、いやあ面白かった。「信じる,信じないといった知性の働きとは別に、人間の根源的な部分には、超自然の怪異を怖れる本能が潜んでいるよう」とは本書のなかの一文ですが、怪異の中に愛と悲しみを目一杯盛り込んだ面白本でした。2023/01/13

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