出版社内容情報
現実こそ正義。好きな言葉は「原価いくら?」の私は、カルト商法を始めようと誘われ――。信じることの危うさと切実さをめぐる8篇。
内容説明
なあ、俺と、新しくカルト始めない?現実こそ正義、好きな言葉は「原価いくら?」の私は、カルト商法を始めようと誘われて―。信じることの危うさと切実さに痺れる8篇。
著者等紹介
村田沙耶香[ムラタサヤカ]
1979年千葉県生まれ。2003年「授乳」で群像新人文学賞優秀作、09年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞、16年「コンビニ人間」で芥川賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
550
村田 沙耶香は、新作をコンスタントにに読んでいる作家です。著者らしい少しクレージーな短編集+エッセイ1篇、オススメは、表題作『信仰』&『書かなかった小説』です。本書で、鼻の穴のホワイトニングを初めて知りました(笑)🐽 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639155002022/06/28
kou
477
面白かった。ホントに、この作者の本は、毎回、自身の価値観や常識、概念まで、ぶち壊してくれる!この作者が、世界をどう見てるか、一度、覗いてみたい。「書かなかった小説」は場面展開が気になり過ぎる!抜けた箇所を補完して、本にしてくれないかなぁ・・・。2022/09/21
貴
405
カルト信者になり、クローン人間になり、国立西洋美術館を数億年守る、とても不思議な話でした。 2022/11/24
うっちー
381
芥川賞作家らしい短編集。もう少し庶民的な作品もお願いします。2022/07/10
absinthe
319
大好きな沙耶香様の短編集。表題作…人間は複雑な信念体系を構築する天才だ。イデオロギ、宗教、科学、人間は何かしらを信じている。「美しい日本」という右寄りナラティブ、「人間は平等」という左よりナラティブ、何かに頼って生きている。自分の物語は何か。物語を持たない生き方は可能か。読んでて引き込まれる。『書かれなかった小説』個人的に一番好き。『気持ちよさという罪』「クレージー沙耶香」という呼ばれ方は、やっぱり好きでは無かったのか。2023/04/18