雨滴は続く

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  • サイズ 46判/ページ数 488p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163915432
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

時は2004年、貫多は小説「けがれなき酒のへど」でついに文壇にデビューする。奮戦する新進作家の日々を描く遺作長篇1000枚。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

シャコタンブルー

76
そうか、もう貫多はいないのか・・読後は深い余韻に包まれた。寒々しい蒼と涙雨に濡れている様な暮石の表装、そして素敵なタイトルが未完の遺作にふさわしくとても感慨深い。傍若無人で破滅的に思える生き方は不器用だけど藤澤清造への敬愛は本物だ。恐らく誰も敵わないし、誰にも理解されないかも知れない。そこまで一途になる姿は清々しい。逆に女性二人に対する非礼な態度には呆れたが、その妄想と願望は笑えた。新川との決裂も危惧したが優しさに救われ一安心した。芥川賞受賞を予感させるラストも雨滴が続く様で最高だった。さらば、北町貫多!2022/06/22

おかむら

39
西村賢太の遺作。貫多シリーズ最長の500pの大長編。秋恵と別れ3年後小説家デビューの頃の半年間。私小説への拘りと覚悟の凄まじさの一方で女の方はなんと二股かけてます! といっても完全に独りよがりの脳内妄想が最高にオカシイ!勝手に懸想して勝手に落ち込んでの罵詈雑言がひどすぎる! 本読んでて声出して笑っちゃったの久しぶりだわ! 「根が〇〇」祭りもくどくて楽しい。未完だけどそんな中途半端なとこで終わってないと思うよー。それにしてももう読めないのがほんとに残念で残念で、亡くなった時より今作読んだ今の方が喪失感…。2022/06/20

aloha0307

31
最終頁(未完)の文字が悲しい。西村賢太さん〜もういないのか(合掌) もう読めなくなるのが堪らなく悔しい📕 あきたりない(漢字変換できず) という用語が何度も効果的に使われていました🖌️ 憐憫 不満 愛着etc.何重にも解釈される意味深い言葉だね🌸2022/09/01

まろまろ

28
つくづく身勝手な貫多にはさすがにムカついた。川本那織子を振り回し、葛山久子に都合のいい妄想をいだき、落日堂の店主・新川をこけおとす。ただ、自分の恥をさらけ出すところは好印象かと。そんな貫多だが、尊敬する私小説家・藤澤清造の月命日には墓参に訪れる。それくらい尊敬できる人物がいることはどれだけ心の支えになることか。ちなみに「根が◯◯」という一文が死ぬほど描かれている。著者のポーカーフェイスを思い出しながらつい笑ってしまう。2022/10/22

村山トカレフ

27
読んじゃった。読み終わっちゃった。先生の最新作にして最終作の未完作を──。番度、期日までに原稿があがらず連載を飛ばしつつも粘っこく、長の月に渡り書き続けた本作。先生、あと少しじゃねーか。あともう少しで完成だったじゃねーか。バカやろう。「濡れたな」じゃねーよ。こちとら紙面を濡らしちまうところだったぜ。「おゆう、復活!」だの「葛山久子、復活!」だのよりも、わたしは「賢太復活!」と叫びたいわ。バカやろう。内容はともかく(ふん、だって未完じゃん)、先生よ、これ装画がとてもいいよ 笑 この本は祭壇に戻しておくね。2023/02/09

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