出版社内容情報
33歳の母、千恵さんが天に召され13年。父娘はいかに悲しみと向き合ったのか。感動を呼んだ『はなちゃんのみそ汁』からの10年。
内容説明
がんで逝った33歳の母。僕たち親子が、悲しみのなかから見いだした希望とは。一生分の涙のあとにも人生は続いていく。『はなちゃんのみそ汁』から十年。はなと僕の“心の往復書簡”。
目次
第1章 遺言―生と死に向き合って
第2章 喪失―大切な人が去ってから
第3章 葛藤―新しい変化と戸惑い
第4章 転機―共感を力に変えて
第5章 試練―自分たちで向き合うしかないこと
第6章 受容―少しだけ恩返し
第7章 再生―変わること、変わらないこと
著者等紹介
安武信吾[ヤスタケシンゴ]
1963年生まれ。福岡県出身。新聞記者、書籍編集者などを経て、現在は「食」「いのち」をテーマにドキュメンタリー映画を製作。「弁当の日『めんどくさい』は幸せへの近道」で初監督、「いただきます みそをつくるこどもたち」ではプロデューサーを務めた
安武千恵[ヤスタケチエ]
1975年生まれ。長崎県出身。福岡教育大学大学院修了後、小学校の音楽教師として勤務。がん闘病中にブログ「早寝早起き玄米生活」を綴る。2008年7月11日、逝去
安武はな[ヤスタケハナ]
2003年生まれ。福岡県出身。「枕崎鰹節ジュニア大使」を務める。2021年、福岡市の中村学園大学栄養科学部フード・マネジメント学科に入学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
37
母親が亡くなった後もみそ汁を作り続けたはなちゃん。信吾さんと反抗期でギクシャクしたこともあったけれど、素直で優しい女性に育ったのは、慎吾さんがいたからでしょうね。自分らしく頑張るはなちゃんを見ていると自分も頑張ろうと思えます。2024/10/31
はな
23
母の日に読めてよかった。娘とはなちゃん同い年だったんだと知りました。ちゃんと反抗期をして葛藤したんだなと思い、良い子だけでない姿がみれて嬉しいなとも思いました。親からすると、反抗期は難しいし、しないほうが楽だけど大人になるためには、反抗して一人の人としてどう生きるのかを掴む期間だと思うので、よかったと思いました。人との繋がりの大切さ、食べることの大切さを改めて実感しました。どうしても注目されてしまい心無いことを言われてしまう辛い中も周りで助けてくれる人がいる。大切なことにたくさん気づかせてくれました。2022/05/08
それいゆ
19
映画にもなったあのはなちゃん、そしてお父さんは今はどうしているのだろうか?ずっと思っていたことでした。青春篇を手にすることができ感激しています。ここでも「弁当の日」を提言された竹下和男先生が登場するので、興味深く読むことができました。2022/04/23
カール
16
小さかった花ちゃんももう大学生なんですね。大学は食に関わる道に進もうと選んだそうで、お母さんの思いが繋がっていますね。お父さんは新聞社を早期退職してフリーランスに。メディアに取り上げられた事で大変な部分もあったようですし、思春期特有の父と娘の葛藤もあったようです。はなちゃんがお父さんに宛てた手紙が素敵でした。2022/03/28
けえこ
15
地区センター図書室新刊棚。 鮎川誠さんとか三宅伸治さんとか、父信吾さんの交友関係が広い。2022/06/05