ふたつの波紋

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ふたつの波紋

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  • サイズ 46判/ページ数 168p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163914985
  • NDC分類 904
  • Cコード C0095

出版社内容情報

文学の最前線で走り続けてきたふたつの個性が響き合い、反射し、波紋を広げていく。詩・朗読・古典をめぐる痺れるような4つの対話。

内容説明

現代詩が目指すべきは自己からの脱却か、意味からの飛躍か。山頭火・中也・太宰のパブリック・イメージの裏にある魅力とは。そして、二人を惹きつけてやまない古典の世界―。ジャンルを横断して文学の最前線で活躍し続けてきた二人の文学対談。

目次

第1章 詩人の条件(現代詩は、言葉を繋げたらいけないんですか?‐町田;自分がこだわってきたのは、「語りもの」という視点です‐伊藤 ほか)
第2章 「歩き続ける男」の正体―種田山頭火(「読んでも読んでも山頭火」なんです‐伊藤;彼はベンツの乗り心地が忘れられないヤツですよ‐町田 ほか)
第3章 「全力の俺」の魅力―中原中也と太宰治(言葉は植物のように、私たちのまわりに繁茂する‐伊藤;こんなに必死になるなんて、中也も人間やなって‐町田 ほか)
第4章 古典翻訳と創作のはざまで(翻訳というのは結局、何をやることなんでしょう‐町田;とにかく一番えげつなくて、私が書く気になるやつを‐伊藤 ほか)

著者等紹介

伊藤比呂美[イトウヒロミ]
1955年東京都生まれ。78年、『草木の空』でデビュー。80年代の女性詩ブームをリードする。97年に渡米した後、熊本に住む両親の遠距離介護を続けていた。99年、『ラニーニャ』で野間文芸新人賞、2006年、『河原荒草』で高見順賞、07年、『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞、08年、同作で紫式部文学賞、15年、早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞

町田康[マチダコウ]
1962年大阪府生まれ。97年、小説『くっすん大黒』で野間文芸新人賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。2000年、「きれぎれ」で芥川賞、01年、『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、02年、「権現の踊り子」で川端康成文学賞、05年、『告白』で谷崎潤一郎賞、08年、『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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starbro

214
日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集08)でコラボした二人の作家の対談集。伊藤 比呂美、3作目、町田 康は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。伊藤 比呂美が、真面目に論理的に文学・作家を語り、町田 康が感性で文学・作家を斬る対談集のため、嚙み合いませんが、絶妙に波紋が広がり、興味深く面白い内容でした。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639149852022/02/20

アキ

104
町田康と伊藤比呂美の対談は、予定調和的なものが全くなく、お互い自分の言いたいことを主張しているが、同じ言葉を扱う職業でも、詩人、ミュージシャン、朗読、小説、翻訳という表現方法によるのか、お互いのそもそもの立脚点によるのか不明だが、その違いが興味深かった。町田氏が僕の文体ではないと言い切った「宇治拾遺物語」を読んでみたい。河出書房新社『日本文学全集08』では、「語りもの」を意識している伊藤比呂美の「日本霊異記」「発心集」も読めるしな。伊藤氏の「言葉は植物のように、私たちのまわりに繁殖する」はらしい表現。2022/05/27

ネギっ子gen

62
山頭火・中也・太宰や古典文学について語り合うも、“話せば話すほど、二人の違いが浮き彫りになる対談”(by町田)。【歌詞の表現としての難しさ】 町田:<歌詞を書く場合は、自分の書きたいようには言葉を書けないということです。音楽に乗ること、歌われること、音として聴かれることを念頭に書かなければならないから。歌詞というのは、まず最初に、歌う人間が「歌いたい」と思うようなものじゃなきゃいけない。/音として発せられたところがすべてなので、いくら文章として最高でも、それが音として最高の表現にならないと意味がない>。⇒2023/05/08

スリカータ

23
こんなに相手におもねることなく持論をぶつけ合う対談を初めて読んだ。伊藤さんが町田さんに追い詰められて苦し紛れな発言があるように感じた一方で、町田さんも古典翻訳の「カード類」に関しては、話題をすり替えてかわそうとしたが伊藤さんの追求を逃れきれない。根本からスタイルが違うお二人が、それぞれ魅力のある作品を重ねてお互いのリスペクトを持ちつつ、1ミリも妥協しない姿勢が面白い。これをライブで聴いたら、リスナーはハラハラするだろう。因みに宇治拾遺物語の町田訳は、抱腹絶倒の面白さ。未読の方はご一読をお勧めします。2022/06/15

kuukazoo

20
面白かった!「語り」「文体」で共通点の多い2人かと思いきや、話せば話すほど食い違いまくるやり取りのスリリングなこと。町田康は「自分」まみれで内向きな現代詩に否定的で、自身の文体など持たないと言い切り、しかし対話の糸を決して切らず気づきを得ようとする(転んでもただでは起きない!)伊藤比呂美の忍耐力に感服であった。詩歌に改めて向き合うことの助けになったり朗読などパフォーマンス関連の話は踊りにも通じるものがある。山頭火や中也や太宰、また古典の現代語訳についての話は楽しく、お二人が訳した古典作品も読んでみたい。2023/03/11

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