彼は早稲田で死んだ―大学構内リンチ殺人事件の永遠

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彼は早稲田で死んだ―大学構内リンチ殺人事件の永遠

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  • サイズ 46判/ページ数 261p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163914459
  • NDC分類 377.96
  • Cコード C0095

出版社内容情報

内ゲバが激化した一九七二年、革マル派による虐殺事件を機に蜂起した一般学生の自由獲得への闘い。いま明かされる衝撃の事実。

内容説明

一九七二年一一月八日、早稲田大学構内で一人の学生が虐殺された。その事件をきっかけに蜂起した一般の大学生たちの「自由」獲得への闘い。不条理な暴力に徒手空拳で立ち向かい、怯え慄き、傷つけられ…。だが、最後まで非暴力による闘いを貫いた。今も、暴力は様々な形で社会に蔓延し、ある日突然巻き込まれる人は増え続けている。不穏な時代に翻弄され、立ち竦むすべての人に捧げる渾身のルポ。

目次

第1章 恐怖の記憶
第2章 大学構内で起きた虐殺事件
第3章 決起
第4章 牙をむく暴力
第5章 赤報隊事件
第6章 転向した二人
第7章 半世紀を経ての対話

著者等紹介

樋田毅[ヒダツヨシ]
ジャーナリスト。1952年生まれ。愛知県出身。県立旭丘高校卒業、早稲田大学第一文学部社会学科卒業。78年、朝日新聞社に入社。高知支局、阪神支局を経て大阪社会部へ。大阪府警担当、朝日新聞襲撃事件取材班キャップを務めたのち、和歌山総局長などを歴任。2012年から17年まで大阪秘書役を務め、同年12月に退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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遥かなる想い

123
第53回(2022年)大宅壮一ノンフィクション賞。 1972年早稲田大学構内で起きたリンチ殺人事件を扱った作品である。 同時期に起きた連合赤軍によるリンチ殺人事件の方が残虐性から 記憶に生々しいが、この早稲田での出来事も心に痛い。 暴力が支配していた大学の雰囲気が怖い…あの時代に自由のために 闘った著者たちの心根が熱い。事件から 半世紀経った今 読むべき  理不尽な暴力と戦った人々の記録である。2022/06/01

trazom

118
1972年、早稲田大学構内で川口大三郎さんが革マル派によって虐殺される。革マル派の支配する自治会や革マル派と癒着する大学当局に対して立ち上がった著者の闘いの日々。革マル、中核派、社青同解放派、民青など、セクト間抗争に終始する荒んだ時代の雰囲気が生々しく表現され、思わず文章に惹き込まれる。非暴力・非武装を貫く著者だが、激化する暴力の中で同志たちは次第に武装・自衛へと方向転換。「不寛容に対して寛容で闘う」という著者の理念は全く報われない。それでも、その信念を捨てずに新聞記者人生を全うした著者に敬意を表したい。2022/04/18

アキ

99
1972年11月8日早稲田大学第一文学部学生だった川口大三郎20歳が大学自治会室で革マル派の集団によりリンチを受け殺害された。大学は警察にも届けず、革マル派はその後も暴力を振るい続けた。50年が経過した今その本質を見つめるため、当時の関係者50人に取材した。ラストの当時革マル派の幹部であった大岩氏との噛み合わない対談が象徴的。暴力の加害者はその自覚が乏しく、被害者は謝罪と反省を求める。寛容の精神とは何か?1968年から75年まで早稲田大学に在籍した村上春樹の「海辺のカフカ」「ノルウェイの森」を思い出した。2022/05/27

樋口佳之

54
「機動隊は、私たちではなくて、革マル派の連中を助けに来たんです」 と林さんは憤るが、大学当局が四度にわたって警察に「革マル派の救出要請」を出していたことが後に判明する。/当事者の方が書かれた大事な記録だと読みました。でも、その後記者となられた方なら、この革マル派=大学当局=機動隊の不自然な同調行動(94年まで続く)の事実も追われるべきではなかったのでしょうか。そのため、最終章の当時革マル派幹部だった方との対談は、何だか対談する相手が違うのではと読めてしまうのでした。2022/10/11

広井啓

15
まず現役早大生の十人が十人、川口大三郎事件を知らないことに驚く。もっとも、もう50年前の出来事だものな。自分は学部こそ違うが、川口君と同級生だったから、当時の内ゲバ、機動隊と催涙弾などよく分かる。但し、文学部は本部キャンパスと離れているので、革マル派の執拗なまでの暴力性は本書を通じて知った。川口君事件に加えて、学費値上げ反対闘争の煽りで、期末試験は3年次しか行われず、他の3年間はレポート提出に替わった。安田講堂の後ではあったが、まだ学内は騒然としていたのだ。元革マル幹部の大岩氏とのやり取りは興味深かった。2022/01/24

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