出版社内容情報
行方不明の2歳児を発見し、一躍時の人となったスーパーボランティア・尾畠さん。彼の数奇な人生と名言を紹介する。写真も満載!
内容説明
2018年、行方不明だった2歳児を発見し、一躍時の人となった尾畠さん。雑草を食べ、病気知らずで、年金5万5千円で暮らし、災害があれば飛んでいく。そんな尾畠さんに人生とは何か、家族とは何か、働くとは何か、死とは何かを徹底的に聞いた。
目次
序章 奇妙な生活
第1章 最後のイワシ(幼少期編)
第2章 包丁と足袋(修業と独立編)
第3章 抱き合って泣いた日(第二の人生編)
第4章 奮闘500日(東日本大震災編)
第5章 守り抜いた約束(2歳児救出編)
第6章 土嚢とスコップ(広島・呉ボランティア編)
第7章 眠れない日々(東海道大騒動編)
第8章 愛しき由布岳(山岳ボランティア編)
終章 母なる太陽
著者等紹介
白石あづさ[シライシアズサ]
ライター&フォトグラファー。日本大学藝術学部美術学科卒業後、地域紙の記者を経て、3年に渡る世界放浪後フリーに。旅行誌や週刊誌を中心に執筆。これまでに訪ねた国は100以上にのぼる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
85
何度も涙ぐみ、何度も尾畠さんの言葉を噛み締めた。最後の1ページまでが宝もの。ユニークで大きくて繊細で優しくて冗談ばかり。つぎはぎだらけの服を着た神様。苦労をこんな素敵な笑顔に変えることが出来るならば、それだけで生きていることに価値がある。「10億円の猫の絵よりも生きてる野良猫の方がずっといい」。そうだ。どんな小さな命だって、絵に劣るはずがない。たくさんの写真はみなカラー。日焼けした顔をいたずらっ子のようにクシャッとさせて笑う尾畠さん。人知れず抱えていた辛い過去も丸ごと、ずっと側に置いておきたい本。2022/05/08
けんとまん1007
62
お天道様が見てる・・・小さい頃、おばあちゃんから聞いた言葉。ここ数年、ようやく、その意味を感じられるようになってきた。尾畠春夫さんの生き方・言葉。自分の頭で考える・・のフレーズが印象深い。それは、自分自身、こころがげていることでもある。子どもの目線で考える、ボランティアは自分のため。相手を思うこころと謙虚さ。これまでの営みから生まれた哲学を感じる。2021/10/15
ショア
30
壮絶な人生。なにがあってもあの笑顔と人のためにという精神、実行力。明るいけど常にリスクを想定されている生き方。 笑顔に光る白い歯がきれいと思ったら入れ歯だった笑。それも幼少期の栄養不足が原因と。壮絶だ…本物の言葉が綴られいる。2022/07/30
jackbdc
13
オーディブル。心に染みる。表紙はいい顔している。行方不明の子供を見つけた功績は尾畠さんの凄さ知るための一面に過ぎないと感じられる。私には不遇と思える幼少期から青年期を過ごされ、堅実ではあるが決して派手さのない社会人生活を送られ、そして今悠々とボランティア中心の生活を送られる尾畠さんの日常の語りからは、古き善き日本文化的な哲学がにじみ出ている気がした。尾畠さんのような年長者が日本には沢山いて、そして勿論尾畠さんが尊敬する御母上様のような方が存在していた事を私たちは絶対に忘れてはいけないと思った。2022/03/13
はまななゆみ
11
この人は本当に純粋な人なんだなと思いました。自分に正直に今日を一生懸命生きる。日頃の悩みなんて些末なことだと改めて感じます。2022/05/13
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