出版社内容情報
日本マラソン界を引っ張る大迫傑が、オリンピックに向け、家族と離れてケニアで追い込む日々を日誌に綴る。大迫考案ノート付き。
目次
プロローグ―僕が日誌をつける理由。
両角速先生よりメッセージ
佐久長聖高校3年生の時の日誌
日誌 イテン2021/2/9~3/8
僕がケニアに来た理由。
SNSとの付き合い方。
失敗や負けたレースから学ぶこと。
次世代へと受け継いでいくもの。
日誌 イテン2021/3/9~3/31
日誌 ポートランド2021/4/1~4/19
僕にとってポートランドとは
低酸素トレーニングについて。
日誌 フラッグスタッフ2021/4/20~5/18
娘から学んだこと。
日誌 ポートランド&フラッグスタッフ2021/5/19~6/8
ウエイトトレーニングについて。
揺れながら前に進む。
僕にとっての東京オリンピック。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつ子🐈⬛
9
スポーツエッセイが昔から大好きだ(私自身は運動音痴で下手の横好き)。 本書を読むと大迫選手の様々な屈託が垣間見え、ああ、東京五輪前にはこんなことを考えて走っていたのだなと追体験できます。 残念ながら五輪ではメダルに届かなかったものの、堂々の6位入賞!アスリートの努力はいつも凡愚な私の頬を張り倒す。怠惰な私に反省を促す。だから走る人、闘う人が私は好きなのだな。2021/08/31
よっしー@challenge
8
大会で光輝くアスリート達。マラソンとなると頻繁にレースがある訳でもないので一日一日の地道な努力、メンテナンスが大切なんだろう。 思考の整理や言葉磨き、ノイズから心を静めるのに日誌は有効。最初のステップは1日のスケジュール、小さな勝ちと小さな負け。アスリート本ならではのトレーニング手法(高地トレーニングこそのウェイトトレーニングなど)学びあり。 ■強くなりたいからこそ迷う。選んだ道が正しいなんてあり得ないからブレても失敗しても受け入れる。大切なのは何が起こっても「強くなりたい」と自分の芯の気持ちに戻ること。2021/12/23
ちび太
4
オリンピックを最後に引退すると発表があったので急いで読んだ。アーティストの手記を読んでいるような感覚になった。優れた作品は、作者や作品の背景といった作品そのものを離れたところに関心が向かう。作品が素晴らしい故に受け手は感化され、大迫選手のいうところの受け手の「自慰」がはじまるというジレンマ。オリンピックの走りがどんな走りになるか楽しみだ。2021/07/29
ひろ
3
評価★★★ 本人が東京オリンピック出場前に書いていた日誌が主な内容なので、心情なども含めかなりぶっちゃけたことを吐露しているなという印象。練習内容等も書かれているが、強度が高すぎて一般人は絶対真似できない笑 つまりランニング本としてはなんの役にも立たないものの、世界で戦うというのはここまでのレベルなのかと知れたのは良かった。オリンピック運営やアスリートのSNSについてもかなり批判的だが、随分細かい所まで気にしいな性格の人なんだなと思った。復活してまた日本のマラソンをリードしていって欲しい。2022/12/17
Rico
3
NHKのプロフェッショナルを見て予約購入。良かった。また、読んだ時期が良かった。もともとは、名前通り、ランニングのトレーニング日誌の本なので、ランニングのモーチベーションアップのために購入したのだけれど、それ以上にプロフェッショナルで取り上げられていた大迫選手のケニア、オレゴンでのトレーニングの内容、時として正直すぎるような(日誌なので)気持ちの吐露、彼のランニング(自分のランニングはもちろん後世や競技自体も含めて)の思い、今のオリンピックにまつわるあれこれなど、タイムリー。8日のレースが本当に楽しみだ。2021/07/28