出版社内容情報
江戸を焼き尽くした大火を乗り越え、復興に向け知恵を出し合う照降町の人々。佳乃と吉原の花魁・梅花が仕掛ける前代未聞の企てとは?
内容説明
文政十二年夏。大火は江戸を焼き尽くしたが、照降町の人びとは復興に向け動き出し、佳乃の発案した船を店に仕立てて履物を売る「船商い」は大繁盛した。一方、花魁道中で履く三枚歯の下駄の制作を佳乃に託していた梅花は、秘めた想いを佳乃に語った―。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部卒。デビュー作『闘牛』をはじめ、滞在経験を活かしてスペインをテーマにした作品を発表。99年、時代小説に転向。「密命」シリーズを皮切りに次々と作品を発表して高い評価を受け、“文庫書き下ろし時代小説”という新たなジャンルを確立する。著書多数。2018年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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