出版社内容情報
江戸を焼き尽くした大火を乗り越え、復興に向け知恵を出し合う照降町の人々。佳乃と吉原の花魁・梅花が仕掛ける前代未聞の企てとは?
内容説明
文政十二年夏。大火は江戸を焼き尽くしたが、照降町の人びとは復興に向け動き出し、佳乃の発案した船を店に仕立てて履物を売る「船商い」は大繁盛した。一方、花魁道中で履く三枚歯の下駄の制作を佳乃に託していた梅花は、秘めた想いを佳乃に語った―。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部卒。デビュー作『闘牛』をはじめ、滞在経験を活かしてスペインをテーマにした作品を発表。99年、時代小説に転向。「密命」シリーズを皮切りに次々と作品を発表して高い評価を受け、“文庫書き下ろし時代小説”という新たなジャンルを確立する。著書多数。2018年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
158
シリーズ第3巻!大火で焼き尽くされた照降町の復興にガンバレ頑張れと思いながら読み進めた。佳乃発案の船商いと同時に花魁・梅花依頼の下駄も完成をみる。次回は遂に完結…あらあら、八頭司は風雲急を告げる事態に?まぁるく収まることを期待してる。勿論、佳乃と一緒にだが武士は捨てられないのだろうなぁ… 2021/08/01
ともくん
37
文政の大火後、周五郎は、照降町の復興に全力を尽くす。 その中で、旧藩小倉藩の内紛に巻き込まれる。 そして、師匠の佳乃が仕掛けた、照降町での花魁道中。 照降町のために、梅花花魁が心を込めて、外八文字で照降町を練り歩く。 2023/09/26
fuku3
14
2021.6.27読了。照降町四季シリーズ第三弾。己丑の大火の後、江戸町人達は復興を目指していた!鼻緒屋の女主佳乃は船に下駄や草履を並べる船商いを提案しこらが大当たり!照降町の復興の足掛かりになる!吉原の梅花花魁から三枚歯下駄の依頼を頼まれていた佳乃は梅花の出生と照降町の御神木老梅と縁がある事を知り壮大な企画を思い付く!周五郎の周りを旧藩の連中が彷徨き周五郎を我が陣営に組み入れようとするが周五郎は照降町の復興が優先と相手にし無い!佳乃の催し物は大成功を収め照降町は江戸中に知れ渡り江戸復興の礎となる事に‼︎2021/06/27
一五
7
よっ! 梅花花魁 周五郎は、藩の政争に巻き込まれるんだろうか? 鼻緒屋が新築なって 佳乃の先は明るいというのに2022/01/14
安東奈津
2
★★★☆ 己丑の大火からの復興 梅花花魁道中。 小倉藩騒動勃発か? 次巻「一夜の夢(照降町四季4)」へ2022/01/07