内容説明
とうとうやってしまった。昭和、平成、令和の三代をやってしまった―。めでたく三代をまたいだ東海林さんの目に、令和はどう映る?通販CMのえげつなさに目を見張り、ズルばかりはびこる政治に赤面し、ゴハンの饐えた匂いに昭和を懐かしく思い出しつつ、コロナ下のマスク顔観察に余念がない日々。令和も東海林ワールド全開です。
目次
「令和」斯く始動せり 「平成」と比べてみれば
日々是忙日・安倍晋三日記 首相の毎日は分刻み
ここにも歴史あり(テレビCM篇) 牧歌的なCMよいずこへ
昭和の匂い 呼び覚まされる懐かしい記憶
ズルの時代 “恥”がなくなった
対談 認知症は神様からの贈り物 vs長谷川和夫さん
老人朝風呂日記 幼児の気持ちで…
オリンピックけしからんおじさん 数字は絶対か
大切な四つの袋 “ブラブラ”に晴れ舞台を!
令和の“チン”疑惑 電子レンジと安倍内閣
散歩道入門 コロナで大躍進を遂げた運動
マスクと人間 表情は筋肉でできている
コロナ下「月刊住職」を読む 仏教界より葬儀界が…
対談 好奇心と性が僕らの原動力 vs田原総一朗さん
著者等紹介
東海林さだお[ショウジサダオ]
1937年東京生れ。早稲田大学露文科中退。70年第16回文藝春秋漫画賞、95年第11回講談社エッセイ賞、97年第45回菊池寛賞受賞。2000年紫綬褒章受章。01年「アサッテ君」で第30回日本漫画家協会賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かずぼう
34
今回も面白い、ズルの時代―恥がなくなったは鋭い指摘。現代は多様性という言葉で、何でも有りにしていないか?と個人的には思う。肩が凝らず読めるのはユーモアが常に感じられるからかな。2022/01/29
Syo
27
う〜む。 昔は、この人の コミックエッセイは 必ず購読してたのになぁ。 自分が歳を取ったのか…。2021/03/20
ネギっ子gen
27
令和も冴え渡るショ-ジ節――。対談を2本収録。まずは、あの「長谷川式簡易知能評価スケール」の長谷川和夫先生との対談。題して、「認知症は神様からの贈り物」。認知症の権威から認知症当事者になった長谷川先生だが、対談の明るいトーンが素敵だ。巻末で、「好奇心と性が僕らの原動力」と題する田原総一朗氏との対談。この本の売りは、文章とイラスト。この対談での絵。「政治も大事だが性事も大事である!」と力説する田原氏の目付きがイヤラしくて、いいねぇ。「タンマ君」傑作選13本つきが嬉しい。著者と同時代を生きられたことに感謝!⇒2021/03/10
Syo
24
これまた既読だった 趣味が似てるもんな って本人だもの2022/06/17
栗羊羹
19
週刊文春連載の『タンマ君』と、オール読物に連載された『男の分別学』の合体エッセイプラス傑作選。ちょっぴりエッチでお調子者、のんびりしているかと思えば、実はスルドいタンマ君。私が週刊文春を読み始めたのは昭和!もう3代に渡って続いているんだ。『コロナ禍の《月刊住職》を読む』…いろいろ考えた。2021/09/02