内容説明
大分県杵築市では幻想的な光に包まれる「観月祭」の開催を前に、街は活気に満ちていた。しかし、祭りの一週間前、地元の名産品七島藺作家の波田野七海が突如襲われる事件が発生する。その翌日には、七海の顔なじみのパン屋の妻が絞殺体で発見される。さらにこの殺人事件と時を同じくして、東京の多摩川沿いで首なし死体が見つかる…。圧巻の警察小説。
著者等紹介
麻生幾[アソウイク]
大阪府生まれ。作家。1996年、政府の危機管理システムの欠陥を衝いたノンフィクション『情報、官邸に達せず』を刊行し、作家デビュー。日本の危機管理をめぐる“真実”を小説で描く一方、オウム事件など内外の事件を取材したノンフィクション作品も発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タックン
66
大分弁?の言い回しの読みずらさはあったが、杵築市の城下町の風景の美しさに興味を覚えて(観月祭)を観に行きたくなった。始めはこれが麻生さんの作品?っと思ったが徐々に警察物それも公安物の雰囲気が・・・・。でもなあ、事件の真相の説明があまりにも不鮮明だし、人間描写もせっかく登場人物のキャラはいいのにいかしきれていなくて残念だった。最後もあいまいに終わってるし・・・・。 2021/02/28
kou
53
大分県杵築市を舞台にしたサスペンス。全編、大分弁で自身としては違和感なく読めたが、標準語の訳が出るとはいえ、他の地方の人は戸惑うかもしれない。セリフや文章が、妙に説明的というか、杵築をPRし過ぎな気もしたが、とりあえず杵築にメチャメチャ行きたくなった(笑)。2021/04/14
ヒデミン@もも
51
麻生幾さん、初読み。大分弁、情緒があり雰囲気を醸し出してるが、読みにくい。犯人もその登場の仕方で察しがついたが動悸がちょっと納得できない。しかし、警察官の家族はつらい。2021/02/19
ren5000
45
大分の杵築で起こった殺人事件。読んでて麻生先生にしては珍しく真っ当な刑事小説かと思いきや後半になるにつけやっぱり麻生幾の小説だと納得しました。普通に面白かったけど七海をはじめ人物描写がいまいち感情移入しづらく最後もちょっと中途半端に終わった感がありました。2021/05/02
rosetta
34
★★★★✩昨日の投稿が消えてしまった😭もう一度書き直すのも… 兎に角杵築と言う九州の小京都と呼ばれる街の魅力は十分に伝わった。2021/05/24