内容説明
2016年7月8日。南スーダンの首都、ジュバで激しい衝突が起きた。国連の平和維持活動(PKO)が行われているさなかだった。著者は、個人ノートに克明な記録をとり始める。市ヶ谷では、戦闘を隠蔽する「日報問題」が起こり、2017年、陸上自衛隊は南スーダンから撤退。防衛相は辞任した。あの時、ジュバで、何があったのか?自衛隊は、なぜ、何のために、そこにいたのか?祖国を遠く離れ、危険と隣り合わせながら人知れず奮闘努力した全派遣隊員の心情を代弁する覚悟の手記。
目次
第1章 南スーダンへ(しんがり部隊の出国;南スーダンPKOの始まり ほか)
第2章 ジュバの長い4日間(「射撃音確認」ジュバ・クライシスの始まり;バングラデシュ工兵隊、PKO部隊による応射 ほか)
第3章 ジュバ・クライシス以降(軍司令官指示;政府軍の暴力 買い出しで狙われる女性 ほか)
第4章 指揮転移、帰国まで(稲田防衛相の南スーダン訪問;「ジュバは比較的、平穏」 ほか)
第5章 何のために命を懸けるか(突然の自衛隊PKO撤収;なぜ、日報を廃棄したことにしたのか ほか)
著者等紹介
小山修一[コヤマシュウイチ]
昭和39年、北海道生まれ。防衛大学校(機械工学)卒。指揮幕僚課程修了。平成元年、陸上自衛隊入隊。普通科部隊指揮官、空挺部隊指揮官、師団司令部(情報)、方面総監部(防衛)、中央即応集団司令部(防衛)、陸上幕僚監部(運用)、空挺教育隊(研究)、教育訓練研究本部(訓練評価)等において幕僚、研究員等として勤務。その間、平成7年阪神・淡路大震災(兵庫県)、平成23年福島原発原子力災害(福島県)の災害派遣、平成23年ソマリア沖海賊対処行動(ジブチ)に、それぞれ従事。平成28年6月から12月まで南スーダン派遣施設隊(10次)の隊本部勤務を命じられ、南スーダンPKOに派遣される。主に今後の陸上自衛隊の海外派遣活動のための教訓となる情報収集の任務に従事。首都ジュバ到着から約1カ月後の7月、市内で起きた激しい武力衝突、「ジュバ・クライシス」に遭遇した。令和元年、陸上自衛隊退官(1等陸佐)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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