出版社内容情報
【昭和29年、大阪を襲う連続猟奇殺人】
デビュー作『へぼ侍』が松本清張賞、
日本歴史時代作家協会賞新人賞の二冠!
実在した「大阪市警視庁」を舞台に新鋭が放つ
戦後史×警察サスペンス
【あらすじ】
昭和29年、大阪城付近で政治家秘書が
頭に麻袋を巻かれた刺殺体となって見つかる。
大阪市警視庁が騒然とするなか、
若手の新城は初めての殺人事件捜査に意気込むが、
上層部の思惑により国警から派遣された警察官僚の守屋と組むはめに。
帝大卒のエリートなのに聞き込みもできない守屋に、
中卒叩き上げの新城は厄介者を押し付けられたといら立ちを募らせる――。
担当編集者より
デビュー作『へぼ侍』で西南戦争をフレッシュに描いた松本清張賞作家・坂上泉さんの待望の第二作はなんと戦後の大阪を舞台にした警察小説。
戦後大阪の街の様子が人々の風俗、言葉までリアリティたっぷりに描かれ、叩き上げとエリートの刑事バディものとして最高に面白いです。
そして、時代の影で忘れられていた事実を骨太なエンタメとして昇華させたスケールの大きさ。ぜひご注目ください!
目次
第一章 真空地帯
第二章 合同捜査
第三章 八百八橋
第四章 罪証隠滅
第五章 赤い夕日
最終章 王道楽土
内容説明
昭和29年、大阪城付近で政治家秘書が頭を麻袋で覆われた刺殺体となって見つかる。大阪市警視庁が騒然とするなか、若手の新城は初めての殺人事件捜査に意気込むが、上層部の思惑により国警から派遣された警察官僚の守屋と組みはめに。帝大卒のエリートなのに聞き込みもできない守屋に、中卒叩き上げの新城は厄介者を押し付けられたと苛立ちを募らせるが―。はぐれ者バディVS猟奇殺人犯、戦後大阪の「闇」を圧倒的リアリティで描き切る傑作長篇。
著者等紹介
坂上泉[サカガミイズミ]
1990年、兵庫県生まれ。東京大学文学部日本史学研究室で近代史を専攻。2019年、「明治大阪へぼ侍 西南戦役遊撃壮兵実記」で第二十六回松本清張賞を受賞。同作を改題したデビュー作『へぼ侍』で第九回日本歴史時代作家協会賞新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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