出版社内容情報
「鎌倉シャツ」は累計300万着を売り上げ、NY、上海に出店、海外でも支持を集めている。創業者の貞末義雄氏が成功の理由を語る。
内容説明
「鎌倉シャツ」を25年で世界的ブランドに。なぜNYで成功できたのか?VANの石津謙介から学んだものとは?なぜ“低価格高品質”を実現できたのか?創業者・貞末良雄の人生とビジネスの極意。
目次
第1章 弱虫
第2章 家族
第3章 失敗
第4章 成長
第5章 シャツ
第6章 ニューヨーク
第7章 運命
第8章 ダンス
著者等紹介
玉置美智子[タマオキミチコ]
東京生まれ。株式会社ベアトリーチェ代表取締役。慶応義塾大学経済学部卒業、モナコ国際大学大学院(Master of Science in Luxury Management)修了。大手アパレル企業での社長秘書を経て、ホテルや旅行、インバウンド等の雑誌の取材・編集に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
69
93年に53歳での起業。シャツSPAであるメーカーズシャツ鎌倉。その創業者の物語。先ずはヴァンヂャケットと石津謙介である。いつかヴァンの話は読んでみたかったのだ。ヴァンからヤオハン、2つのアパレル企業。学びもあり人も変わる。貞末氏は、師と仰ぐ石津謙介の世界をシャツSPAというスタイルで具現化していく。そこについていく妻の姿と介護迄最後には書かれる。そして工藤氏の筆により、まるで貞末氏の仕立てたNYで通用するシャツの如く、ビジネス書の範を超えて一つの読物として充分耐え得る一冊となっていたのである。2020/09/07
Naota_t
4
#2047/★3.4/鎌倉シャツの創業者・貞末良雄氏のエピソード。小説のような読み物的な内容がメイン。鎌倉シャツのビジネスモデル的な側面を知りたかったが、そこは少なかった。鎌倉シャツの強みは、原価度外視で販売価格を安くしたことのみのようだ。何度か倒産、転職を経たのち、貞末氏が53歳で鎌倉シャツを起業するのは、マクドナルド創業者レイ・クロックの背中を見た気がした。貞末氏はヴァン時代から辛い時期が多かったようだが、へこたれず、目の前にあることを真面目に取り組んだからこそ成果が出た面が多かったように思った。2024/01/05
モビエイト
1
コロナの中、協力工場の稼働率を上げる為にマスクを販売したりしていて下請けを大切にしている会社だと思っていました。原価率60%でも商売ができるシステム、商品力は他は追随できないと思いました。創業までの話もあり良かったです。2020/09/13
つる
1
メーカーズシャツ鎌倉の創業者貞末良雄のキャリア人生とそこからのメーカーズシャツ鎌倉創業展開までの物語。正直メーカーズシャツ鎌倉がどのような売り方をしているのか、そもそも革新的だったのかも知らなかったが、商人としての生き方はとても共感した。現在メーカーに勤めている中ではどうしても原価低減が当たり前、利益をいかに確保するかが中心となってしまいがちだが、お客様にその価値を返す、お客様に負担をかけない、そうした考え方が最初にあっての最低限のコスト経営というのは本当に忘れがちだがその通りだなと思った2020/09/03