出版社内容情報
暴力の支配するその学園を人はカンフー・ハイスクールと呼ぶ。壮絶な抗争を拳で切り抜ける少女を描く気鋭のノワール作家の問題作。
内容説明
マーティン・ルーサー・キング・ハイスクール。ドラッグの密売で強大な力を持つ生徒リドリーと、それを黙認する校長ダームーディーの独裁下、暴力の日常的に吹き荒れる高校。生徒のほとんどが格闘技を身につけなければ生きてゆけない我が校を、人は「カンフー・ハイスクール」と呼ぶ。わたしはジェニー、15歳、女子。兄のキューとともにカンフー高に通う。だが、わたしのいとこで世界的なカンフーの達人、ジミーが香港からやってきた日から、カンフー高は揺れ始める。もうこの拳は振るわないと誓うジミーだったが、学園の暴力者たちは意に介さず、事態はエスカレートしてゆく…金曜日、すべては暴力のカオスとなって爆発する。殺らなければ殺られる。だからわたしは殺る―気鋭のノワール作家がブルース・リーへの愛をこめて書き上げた問題作。英米各誌で『キル・ビル』『ファイト・クラブ』『アメリカン・サイコ』と並び称された、ポップでイカレて残忍なスクール・バイオレンス。
著者等紹介
ギャティス,ライアン[ギャティス,ライアン] [Gattis,Ryan]
アメリカ、ロサンジェルス在住。イリノイ州に生まれ、家族が空軍に属していたため、アメリカ各地を転々として育つ。2004年、『Roo Kickkick&the Big Bad Blimp』で作家デビュー。ロサンジェルスのストリートに根ざすクライム・ノワールを書き続けており、また、受刑者への小説執筆講座の講師を務めるなどの活動も行なっている
夏来健次[ナツキケンジ]
1954年生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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