あの子の殺人計画

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あの子の殺人計画

  • 天祢 涼【著】
  • 価格 ¥1,815(本体¥1,650)
  • 文藝春秋(2020/05発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163912080
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

椎名きさらは小学五年生。母子家庭で窮乏している上に親から〈水責めの刑〉で厳しく躾けられていた。ある時、保健室の遊馬先生や転校生の加藤らに指摘され、自分が虐待されているのではないかと気づき始める……。



一方、JR川崎駅近くの路上で、大手風俗店のオーナー・遠山が刺し殺された。県警本部捜査一課の真壁は所轄の捜査員・宝生と組んで聞き込みに当たり、かつて遠山の店で働いていた椎名綺羅に疑念を抱く。だが事件当夜、彼女は娘のきさらと一緒に自宅にいたというアリバイがあった。真壁は生活安全課に所属しながら数々の事件を解決に導いた女性捜査員・仲田蛍の力を借りて、椎名母娘の実像に迫る。



前作『希望が死んだ夜に』の「こどもの貧困」に続き、「こどもの虐待」をテーマに〈仲田・真壁コンビ〉の活躍を描く社会派と本格が融合した傑作ミステリー。

内容説明

椎名きさらは小学五年生。母子家庭で窮乏している上に親から“水責めの刑”で厳しく躾けられていたが、ある時から自分が虐待されているのではないかと気づき始める。一方、JR川崎駅近くの路上で、大手風俗店のオーナーが刺し殺された。かつて店で働いていた椎名綺羅が捜査線上に浮かぶが、彼女には娘のきさらと一緒に自宅にいたというアリバイがあった―。社会派と本格が見事に融合した傑作ミステリー!

著者等紹介

天祢涼[アマネリョウ]
1978年生まれ。2010年に第43回メフィスト賞受賞作『キョウカンカク』でデビュー。13年『葬式組曲』が第13回本格ミステリ大賞候補。同書所収の「父の葬式」が第66回日本推理作家協会賞(短編部門)候補。17年に発表した『希望が死んだ夜に』は「子どもの貧困」をテーマに社会派と本格が融合したミステリーと評判を呼び、19年本屋大賞発掘部門で最多票を獲得した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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いつでも母さん

219
くぅ・・あの子ねぇ、あの子かぁ、あの子。まんまと天祢さんにやられちゃった感じ。ドキドキして、胸が苦しくなってそれでも途中で止められない。【躾】の名の下に親が振るうのは洗脳と言う暴力だ。子どもには親がこの世の全てだよね。虐待されて育った子が親になって虐待する連鎖は哀しい。が、そんな育ち方しか知らないのだ。この国にはどれだけの「きさら」がいるのだろう。そんな親に自分はならないと、そんな育て方はしなかったと言える人は幸せ。私は我が子に聞いてみたい。きさらが安心して明日を迎えられますように。私はどこまで関われる?2020/06/10

fwhd8325

169
読んでいるときは気がつかなかったけれど、こういう設定でしたか。まんまと術中にはまった感じです。深刻なテーマを絡めてのミステリーは、興味がどんどんそそられました。虐待は連鎖すると言われるように、何だかやりきれない現実があります。面白い社会派ミステリーでした。2021/04/17

ちょろこ

150
ズシンとくる、一冊。あの子の頭の中が殺人計画でいっぱいになるまでかなりきつかった。子に対してここまで心を失えるものなのだろうか…心が折れそうになる。それでも視点が変わる構成のおかげもあってか、ページをめくる手は進む。終盤、なんとなく予感していたことは当たっていたけれどそれでも驚かされるポイントが多々有り。全てが紐解かれ再度確認したくなるほどミステリとして楽しませてもらった後、重く考えさせられる。このいわゆる緩急の付け方が巧い。母の心の叫びがズシンと突き刺さる。そして仲田刑事の誰でも…がズシンと心に残る。2020/06/19

のぶ

143
久々に読んだ本格ミステリーだったが、重いテーマが込められていて興味深い内容だった。物語は川崎駅近くの路上で、大手風俗店の女性オーナー、遠山菫が殺害されて発見される。容疑者として、かつて遠山の店で風俗嬢として働いていた椎名綺羅が浮上するが、彼女にはアリバイがあった。真壁警部補が所轄署刑事課に異動してまだ一年の宝生巡査部長と捜査にあたる。ただ本作の問題は、躾だと冷水シャワーを長く浴びせ続ける「水責めの刑」を母親から度々与えられている小五の少女、椎名きさらの話。描かれている事ほど陰湿さは感じなかった。2020/06/13

黒瀬 木綿希(ゆうき)

138
『彼女には娘と共にいたというアリバイがある。しかし……』 真壁と仲田のコンビが帰ってきました。【希望が死んだ夜に】の続き物となる作品ですが、こちらは希望が死んでいるどころか絶望を感じさせます。前作は子供の貧困に焦点を当てたミステリでしたが本著は虐待を取り扱っています。信じがたいことですが子どもは自分を虐待しているはずの母親を愛し、虐待されている認識そのものがなかった。叙述トリックにも騙されましたが真相に辿り着いた驚きをやるせなさが上回り、なんとも言えない気持ちに。虐待を受けた子供はそれを繰り返すというが…2020/06/20

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