出版社内容情報
3・11で露呈された現代日本の拠り所のなさ。遠くドイツ在住の筆者が、近代日本が失ったものを豊富な文学テキストから解き明かす。
内容説明
忘れられない人、場所がある。あの日以来、ずっとフクシマのことを考えてきた。長く、遠く、日本を離れていた脳裏に去来する言葉…。自らの過去から近現代へと、深い哀しみとともに綴られる思索の旅。
目次
序章 フクシマ以後を考える
第1章 故郷という概念
第2章 懐かしさの演出
第3章 離郷と望郷
第4章 故郷はどのようにして失われたか
第5章 水上勉の故郷
第6章 故郷という共同幻想
終章 周縁と故郷の文学
著者等紹介
小林敏明[コバヤシトシアキ]
1948年岐阜県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科修士課程修了。96年ベルリン自由大学哲学博士。ライプツィヒ大学などで教鞭をとったのち、執筆活動に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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