内容説明
九州で活躍する93歳の料理家タミ先生。小学校で行った授業を元に、親子で読める、幸せなみらいのためのお話を集めました。おいしいおにぎりのつくり方ものっています。
目次
第1章 わたしの子どものころ(11人きょうだいの10番目;道草で忙しい1年生 ほか)
第2章 食いしんぼう、先生になる(江上トミ先生との出会い;結婚と出産、別れ ほか)
第3章 歳をとるって楽しい(大人って楽しい;笑って過ごす人生がいい ほか)
第4章 「教えてタミ先生!」―タミ先生の授業(どうしたら料理人になれる?;いつまで料理の仕事をするの? ほか)
おいしいおにぎりのつくり方(土鍋ごはんの炊き方;おにぎりのつくり方)
著者等紹介
桧山タミ[ヒヤマタミ]
1926年、福岡県生まれ。日本の料理研究家の草分けとして知られる故・江上トミ先生の愛弟子として戦前・戦後を通じて学ぶ。戦後、江上先生とヨーロッパ各国を巡った視察旅行を皮切りに、その後も折々に海外へと出向き、世界の料理の歴史や食材への見識を深める。61年に独立し、「檜山タミ料理学院」を開設。素材にこだわり、愛情と自然の恵みを大切にする心が息づいた、昔ながらの日本の家庭料理を教える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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けんとまん1007
50
おにぎり。美味しさが、最も違うのかなと思った。大きさ、形、温度、ふわっと感、塩加減、具・・・などなど。好きなのは、塩むすびと、黒昆布むすび。おにぎりとカレーライスは、たっぷりと食べることができるのは、自分だけではないと思う。そんなおにぎりを作るタミさんの言葉は、温かくて、かつ、力強さも感じる。日々の営みを、丁寧に思いを持って過ごしていくこと。2020/10/27
那由多
21
九十四歳の料理研究家桧山タミ先生の、未来へメッセージを込めたエッセイ。自らの幼少期の思い出から、人としてのありよう。料理の手順から、自分で考え見極める力を養う大切さ。それらをわかりやすい言葉で示され、含蓄に富んでいます。2020/11/07
マドリン
19
誰にとってもお母さんの握ったおにぎりはこの世で一番おいしいもの。私も息子にそう思ってもらえるよう毎朝おにぎりを握っています。 食べることを大切にして生きていく、これってとっても大切なことだと改めて考えさせられました。 タミさんのやさしい笑顔とおいしそうなおにぎりの写真に癒されます。2021/11/01
こふみ
18
93才のタミさんから学ぶ事が沢山ありました。家族そろって食卓を囲める時間は案外少ない事、そしてその時間がどんなに貴重で有るか。 また、自分を高める為に真摯に自分と向き合う事。 素敵なおばあちゃんです。2020/03/17
joyjoy
13
料理研究家のタミ先生が、母校の小学校へ招かれての授業後、さらに子供たちへ伝えたいお話をまとめたもの。ルビ付きで小学生から読めるが、大人の自分にも心に響く言葉が多く、付箋だらけに。「分量の分からないレシピ」のなかの「五感で覚えた料理は、自分で応用して自由に作れるようになる」という言葉は、料理に関わる活動をするときにも心に留めておきたい。4章で、「お母さんたちの本心は、時間さえあれば家族に手作りしてあげたいと思っているはず」と話されているのも、タミ先生自身のお母様の話を読んだあとだと、嫌みなく受け入れられる。2025/08/23