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内容説明
あたいは、高校の卒業式を迎える少し前に、母ちゃんにゲイであることがバレたのをキッカケに、東京に出てゲイ風俗で働き、なんとか一人で生活し始めた。それから大学に行って、卒業後は色んな経験を経てからゲイバーで働いた。この本では、主に高校卒業の18歳の頃までのあたいが、それまでどう生き抜いてきたか、それを語らせてもらおうと思うわ。おせっかいでも、人の悩みを聞いて一緒に考え、腐らずに立ち向かってみる。そんな“もちぎ”を作ったのは―Twitterフォロワー47万超え「ゲイ風俗のもちぎさん」のルーツが明らかに!
目次
14歳のあたいと、初恋の先生の話
16歳のあたいと、腐女子の友達との高校生活
16歳のあたいと、売春のきっかけ
17歳のあたいと、ゲイの友達ができた話
あたいと母ちゃん
あたいと姉ちゃん
著者等紹介
もちぎ[モチギ]
作家。平成初期に生まれたゲイ。元ゲイ風俗とゲイバーの従業員。現在は田舎で隠居生活を送っている。2018年10月より開始したTwitterで瞬く間に人気を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirune
46
絶対に親になってはいけない人を母に持ったもちぎさんとお姉さん。二人は虐待と搾取をする母に悩みながらも、自分で自分を育てて大人になりました。強かで粘り強く手段を選べない環境でも明るさを忘れない。精神力、強いですねぇ。Twitterでずっと漫画を拝見してましたが、エッセイも楽しめました。2023/04/30
かおりんご
25
エッセイ。LGBTQのもちぎさんの東京に出るまでの話。初恋、初ゲイ仲間、売春の話などが書かれている。毒親すぎるお母さんに負けず、前向きに生きてこられたのがすごい。お姉ちゃんのおかげもあるのだろうけれど。学校の図書室にそっと置いておきたい。2020/04/19
ゆうき
20
時々Twitterでお見かけするもちぎさん。コミックだと思ったらエッセイでしたというのは私のミスなんですが、あたいという一人称はだいぶ読みづらかったです。同性愛者と毒親について書かれる中に頻繁にあたいがきて、エッセイにあたいは不向きだと思いました(何が向いているのか)。すごく薄く読めてしまいます。あと、著者紹介、平成生まれで「現在は田舎で隠居生活」とあり私のように心が荒んでいると「本で稼いだから隠居してるんだぜ」と読まれるのであえて書かなくてもいいのでは。私にはこの本は合わなかったです。2020/12/23
カッパ
16
軽い気持ちで手に取りました。ゲイでありサバイバーでもあるもちぎさんなりの成長の物語。お母さんはお嬢様で大人になりきれなくて自分のことも愛せない。そして、まったく母親の愛なんてないかんじだけど。見本になる姉がいて先生や友達との出会いで曲がることなく。いや、曲がってるかもしれないけど人を憎むことなく優しいところをみつけて生きてるなと思いました。そして、やはり逃げ出すって大事なのかもと思うのでした。2022/01/02
ponkichitaro1
14
凄絶な家庭環境からの脱出……正直、『あるんだ、こんな親……』というくらいもちぎさんの母が怖かった。弱いことを武器にして周りを傷つけずにいられないみたいだった。 その環境下で真っ当な感覚を育てたもちぎさん姉弟の心の強さが本当に尊い。2020/08/26