出版社内容情報
想像を絶する貧困のリアルから、様々な支援の方策まで――国内外の最底辺を取材し続けてきた著者が十七歳に全力で伝えた感動の講義。
内容説明
日本は国民の7人に1人が貧困層。君たちが幸せをつかむために今知るべきこと。最底辺のリアルから始まる「新しい世界」のかたち。人生への向き合い方が「180度変わる」感動の講座。
目次
第1講 すぐそこにある貧困
第2講 途上国のスラムで生きる
第3講 底辺に落ちた子供たち
第4講 学校じゃ教えないセックスの話
第5講 貧困と少年犯罪
第6講 格差を越えて、未来をつくる
著者等紹介
石井光太[イシイコウタ]
1977年東京生まれ。作家。国内外の貧困、災害、事件などをテーマに取材・執筆活動をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zero1
120
貧困は自己責任?何故、貧困が悪循環に繋がるのかを17歳向けに述べた本。自己否定が【心のガン】と著者は訴える。進学できず貧困が次の世代に継承される。だが救いはある。無料塾やこども食堂、【頼れる大人】による活動も紹介。人身売買や売春、違法薬物や各国のスラム、貧困ビジネスなどシビアな現実も描かれている。【「無関心」という核ミサイル】は心に刻みたい。凡人でも世界は変えられる。【当事者パワー】は偉大。間違いなく今年のベスト本候補。多くの人に読んで欲しい。2021/11/30
けんとまん1007
102
高校生向けに講義形式で書かれた本。貧困という言葉から連想することは、人の数だけ違うと思う。通して読んで、貧困から連想することが、広がった。それぞれの国・地域の状況によっても違うし、時代とともに変化もしていく。ただ言えることは、連鎖する可能性が強いということ。まさしく、負のスパイラル。今のこの国でも、おそらく、拡大しているのだと想像する。しかも、それを固定化する方向に向かっているのは、何故なのか。2021/09/07
ずっきん
82
YA 柔らかな語り口で、日本や欧米の客が「わあ、ハンバーガーセットより安い♪」と小学生くらいのカンボジア少女を買春する話までガッツリ。少年兵、オレオレ詐欺加害者の言い分。貧困を放置した社会はしっぺ返しを食うと。2020/12/10
さぜん
62
17歳の若者向けて石井さんが語る貧困のお話。年代は関係なく誰もが知らねばならぬ現実だと思う。貧困が生み出す自己否定感が様々な問題を引き起こす。貧困でなくても自己肯定感を持ち続けることは難しい。心の豊かさをどう育てるか。未来は若者にしか作れない。まずは知ること。関心を持つこと。大人も子供も誰もが。2021/06/08
breguet4194q
52
最下層の生き方を知って、自分の生き方を見直す。自分に何ができるのか、改めて考えさせられました。2020/10/01