剣樹抄

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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163910505
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

捨て子を保護し、諜者として育てる幕府の隠密組織“拾人衆”。これを率いる水戸光圀は、父を旗本奴に殺されてのち、自我流の剣法を身につけた少年・六維了助に出会う。拾人衆に加わった了助は、様々な能力に長けた仲間と共に、江戸を焼いた「明暦の大火」が幕府転覆を目論む者たちによる放火だったのではという疑惑を追うが―くじり剣法の六維了助、見参!

著者等紹介

冲方丁[ウブカタトウ]
1977年岐阜県生まれ。96年『黒い季節』で第一回スニーカー大賞金賞を受賞してデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第二四回日本SF大賞受賞。09年に刊行した『天地明察』で第三一回吉川英治文学新人賞、第七回本屋大賞など数々の文学賞を受賞。12年『光圀伝』で第三回山田風太郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

219
冲方 丁は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、水戸光圀少年少女拾勇士の連作短編集でした。オススメは、『深川の鬼河童』です。本作は、シリーズ化するかも知れません。2019/07/30

のぶ

105
様々な江戸の生活や世相が詰められた作品だった。主要な人物が二人登場する。ひとりは水戸光圀。光圀は拾人衆と言う捨て子を保護し、諜者として育てる幕府の隠密組織の目付け役をしている。そこで、父を旗本奴に殺されてのち、自我流の剣法を身につけた六維了助という少年に出合う。6つの話が収められているが、どれにも了助を中心に隠密活動が描かれる。当時発生した明暦の大火の真相を追うようなミステリーも込められている。了助のキャラクターの魅力と、冲方さんの「光圀伝」とはまた違った光圀と対比させて読むと、より楽しめと思う。2019/07/25

紫綺

72
肩に担いだ木剣一口、ぶうんぶうんと振り回す。不幸の中から得た強さ、活かすも殺すも己次第。光國に見出だされた了助少年の未来や如何に!2019/08/08

なゆ

69
捨て子を養育し組織された幕府の隠密組織“拾人衆”のひとりとなった了助少年の成長物語。徳川光圀が出てくるから読んでみたが、これはかなりのエンタメ系だった。『光圀伝』みたいのを期待してたので残念。好きな人は楽しめるだろうけど、私は史実の比重が大きい方が好みのようです。2020/03/20

うっちー

69
登場人物が多くてしっかり読まないと2020/01/02

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