出版社内容情報
「なぜお寿司は二カンずつ?」「江戸無血開城と寿司の関係は?」――歴史トリビアから最新事情まで、読んで美味しいネタ揃ってます。
内容説明
ファストフードとして始まった握り寿司に「邪道」はない。文化や歴史を知りつつ、音楽と同じように、時代とともに変容する多様性を楽しもう。
目次
誕生200年で寿司文化は世界とどう関わっていくのか
江戸末期のグルメブームが握り寿司誕生の背景にあった
「江戸前」という言葉はウナギの産地から、技法、哲学へ
江戸時代、マグロは「猫またぎ」と呼ばれる不人気な下魚だった
「鮓・鮨・寿司」漢字の違い面白い説あれこれ
シメサバの「バッテラ」はポルトガル語で「小舟」
ファミレス“華屋与兵衛”は握り寿司考案者の名前だった
外国人たちの寿司観を一変させた「二郎は鮨の夢を見る」
関東大震災で起きた物資不足が寿司ネタの幅を広げた
江戸前寿司全国制覇の立役者は戦後の委託加工販売だった〔ほか〕
著者等紹介
河原一久[カワハラカズヒサ]
映像ディレクター・映画評論家。1965年神奈川県生まれ。1991年より、テレビの情報番組で様々な話題を取材し続ける。日本における「スター・ウォーズ」研究の第一人者として、「スター・ウォーズエピソード1~6」の字幕監修を手がける。日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネコタ
42
寿司についてのネタがたくさん!歴史やお店の流儀、言葉の遣い方などなどいろいろな情報が詰まっている。著者は映像関係の人だけども海外の友人を案内するために寿司に詳しくなった。参考文献がものすごいたくさん。いろいろなお店の店主のこだわりなども載せられていて面白い。でもこれを読んでも回らないお店は敷居が高いかな笑2019/07/12
馨
34
書店にて表紙に惹かれて読了。私は寿司を食べられるようになったのはかなり最近で、寿司の知識がほぼないので歴史やネタの由来は勉強になりました。どのネタも美味しそう。2019/05/27
テツ
16
文化的なこと。歴史的なこと。日本料理といえば真っ先に思い出す存在。寿司って良くも悪くも蘊蓄を傾けやすい存在だよなあ。確かに現在では高級なお店も山ほどあるけれど、寿司の起源的には本来はもっと気軽に食べるもの。いわゆる回らないお寿司屋さんでもそんなに気負って通人のように食事をせずにふらりと立ち寄りたいものですね。2020/05/06
tetsubun1000mg
11
寿司初級者でも分かりやすく紹介してくれる一冊。 寿司の歴史を実際の店名を出して姿・かたち・味付けなどを具体的に説明する。 「トロばかり注文したらマナー違反?」「回転寿司もすし屋に慣れる訓練である」など素人が聞きたいこと、とっかかりを紹介してくれたりと、今まで読んだ寿司本の中で一番わかりやすい。 実際に行ったことのある九州宮崎市のレタス巻き発祥の店「寿司処一平」が紹介されていたことにびっくり!2019/07/01
ナツ
6
寿司のウンチクが色々と分かる内容! 巻末には参考文献もぎっしり。 初ガツオと戻りガツオ、志賀直哉や岡本かの子等の寿司文学、天保時代の與兵衛ずしへの刑罰など食材や寿司そのもの以外の雑学も多く面白かった。2023/12/12