9つの脳の不思議な物語

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9つの脳の不思議な物語

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163909646
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0098

内容説明

かつて大学で脳を研究し、科学ジャーナリストとなった著者。彼女の趣味は「人とは違う脳」を持った人々について書かれた医学論文を収集し、読み漁ること。だが、論文を読むだけでは、患者の人となりは全く見えてこない。ある日、十年間集め続けた論文の山の前で彼女は思った。「世界中で普通の人々に奇妙な事が起こっている。彼らはどんな生活をしているのだろう?」―それが、「奇妙な脳」の持ち主たちを巡る旅の始まりだった。

目次

序章 「奇妙な脳」を探す旅へ出よう
第1章 完璧な記憶を操る―過去を一日も忘れない“完全記憶者”ボブ
第2章 脳内地図の喪失―自宅で道に迷う“究極の方向音痴”シャロン
第3章 オーラが見える男―鮮やかな色彩を知る“色盲の共感覚者”ルーベン
第4章 何が性格を決めるのか?―一夜で人格が入れ替わった“元詐欺師の聖人”トミー
第5章 脳内iPodが止まらない―“幻聴を聞く絶対音感保持者”シルビア
第6章 狼化妄想症という病―発作と戦う“トラに変身する男”マター
第7章 この記憶も身体も私じゃない―孤独を生きる“離人症のママ”ルイーズ
第8章 ある日、自分がゾンビになったら―“三年間の「死」から生還した中年”グラハム
第9章 人の痛みを肌で感じる―“他者の触覚とシンクロする医師”ジョエル
終章 ジャンピング・フレンチマンを求めて

著者等紹介

トムスン,ヘレン[トムスン,ヘレン] [Thomson,Helen]
ジャーナリスト。ブリストル大学で神経学の学位を取得後、インペリアル・カレッジ・ロンドンでサイエンスコミュニケーションを学ぶ。卒業後は「ニュー・サイエンティスト」誌で8年間編集者を務め、その後フリーに。現在はBBCや「ガーディアン」紙、「ワシントン・ポスト」紙等に出演・寄稿している

仁木めぐみ[ニキメグミ]
翻訳家。東京都出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

過去を何一つ忘れられない。他人の痛みを自分の肌でも感じる……。脳の「エラー」がもたらす奇妙な人生から、脳科学の最先端を描く。◎それは奇跡か、それとも病か?◎



かつて大学で脳を研究し、科学ジャーナリストとなった著者。彼女の趣味は「人とは違う

脳」を持った人々について書かれた医学論文を収集し、読み漁ること。だが、論文を読む

だけでは、患者の人となりは全く見えてこない。ある日、十年間集め続けた論文の山の前

で彼女は思った。「世界中で普通の人々に奇妙な事が起こっている。彼らはどんな生活を

しているのだろう?」――それが、「奇妙な脳」の持ち主たちを巡る旅の始まりだった。





【目次】



■序 章 「奇妙な脳」を探す旅へ出よう

大学で脳を研究していた私は、卒業後にある衝撃的な論文と出会う。この世にはどんな命

令にも必ず従ってしまう“ジャンパー”と呼ばれる人々がいるというのだ。彼らの脳では

一体何が起きているのか。それがこの旅の始まりだった。



■第1章 完璧な記憶を操る

──過去を一日も忘れない“完全記憶者”ボブ

これまでの人生の全ての日を覚えている。ごくまれに、そんな記憶力を持つ人々がいる。

その秘密を探るべく、私はボブを訪ねた。彼に最も古い記憶を尋ねると、なんと生後九

ヶ月の時の記憶があると言う。そんなことはありえるのか。



■第2章 脳内地図の喪失

──自宅で道に迷う“究極の方向音痴”シャロン

方向感覚は脳が生み出す最も高度な能力の一つだ。では、それを失うと人はどうなるのか。

それを教えてくれるのがシャロンだ。彼女は自宅のトイレからキッチンへ行こうとして迷

子になる。脳内ではどんなエラーが起きているのか。



■第3章 オーラが見える男

──鮮やかな色彩を知る“色盲の共感覚者”ルーベン

特定の数字に色を見たり、特定の音で味を感じる。こうした共感覚は四%の人に備わって

いるとされる。中には特殊なものもあり、ルーベンは出会う人の多くにカラフルなオーラ

が見えるという。だが不思議なことに、彼は色盲なのだ。



■第4章 何が性格を決めるのか?

──一夜で人格が入れ替わった“元詐欺師の聖人”トミー

「ドラッグ、窃盗、けんか。全部やったよ」と過去を振り返るトミーは、ある夜を境に虫

も殺せない穏やかな性格へと激変し、家族を戸惑わせた。人の性格は脳が決める。その鍵

は左脳と右脳ではなく、上脳と下脳のバランスにあった。



■第5章 脳内iPodが止まらない

──“幻聴を聞く絶対音感保持者”シルビア

幻覚は精神疾患の症状だとされることが多いが、実は誰しもピンポン玉とヘッドフォンを

使えば幻覚を体験できる。なぜ脳は幻覚を生み出すのか。絶え間ない幻聴に悩まされてい

るシルビアの脳をスキャンすると、答えが見えてきた。



■第6章 狼化妄想症という病

──発作と戦う“トラに変身する男”マター

自分が動物に変身したと思い込む狼化妄想症。非常に珍しいその患者、マターに会うため、

私はUAEへ飛んだ。医師立ち会いのもとインタビューを始めるも、彼の様子が急変。低いう

なり声をあげ、「全員を襲いたい」と言い出した。



■第7章 この記憶も身体も私じゃない

──孤独を生きる“離人症のママ”ルイーズ

身体から抜け出たように感じ全ての現実感を失う。一時的にそうした離人症状を経験する

人は多いが、ルイーズは何十年もその感覚の中で生きている。彼女の脳の謎を解くには、

意外にも「人工心臓を入れた男」の研究がヒントになる。



■第8章 ある日、自分がゾンビになったら

──“三年間の「死」から生還した中年”グラハム

「私は死んでいる」ある出来事を機に脳がなくなったと感じたグラハムは、そう訴えて周

囲を当惑させた。彼を検査した医師らには衝撃が走る。起きて生活をしているのに、脳の

活動が著しく低下し、ほとんど昏睡状態にあったのだ。



■第9章 人の痛みを肌で感じる

──“他者の触覚とシンクロする医師”ジョエル

他人が経験した触覚や感情を、自分の身体でも感じてしまう。そんなSFのような人々が実

在する。医師として働くジョエルも、目の前の患者の痛みを身体で感じながら治療に当た

る。なぜ彼の脳は他者と自分を区別できないのか。



■終 章 ジャンピング・フレンチマンを求めて

この旅の始まりとなった不思議な人々“ジャンパー”は全員亡くなったものと考えられて

いた。しかし、私は友人から届いた動画に、まさしく“ジャンパー”が映っていることに

驚く。ノルウェイで会社員として働く彼に会いにいった。

ヘレン・トムスン[ヘレン トムスン]
著・文・その他

仁木 めぐみ[ニキ メグミ]
翻訳

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