マンモスを再生せよ―ハーバード大学遺伝子研究チームの挑戦

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マンモスを再生せよ―ハーバード大学遺伝子研究チームの挑戦

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163908793
  • NDC分類 467.2
  • Cコード C0098

出版社内容情報

このまま永久凍土が溶ければ、やがて地球には住めなくなる。防ぐ方法は唯一つ――マンモスを蘇らせること。一大プロジェクトの全貌!◎生命の常識を覆す衝撃のノンフィクション◎



ヒトゲノム計画の発案や「次世代シーケンサー」の開発など、

遺伝子革命を牽引し続けてきた天才、ジョージ・チャーチ教授。

ハーバード大学にある彼の研究室には世界中から若き知性が集まり、

日夜、生物学を一変させるような研究を進めている。

そんなチャーチ教授のもとにかかってきた一本の電話と、

「氷河期パーク」を夢見る孤高のロシア人研究者との出会いによって、

マンモス復興プロジェクトが始動。そして四人の若者が集められた。

サンプル採取、DNA分析、遺伝子操作……。

ペイパル創業者ピーター・ティールも巻き込みながら、

研究チームは最先端の科学を総動員し、

「頭脳ゲーム」のような難題に次々と挑んでいく。

すべては三〇〇〇年前に絶滅した“命”をよみがえらせるために――。



【目次】



■第一部 ヒトゲノム計画前夜

第1章 孤島に取り残された最後のマンモス

第2章 北極圏に入る

第3章 ジョージ・チャーチ研究室

第4章 小さな科学者の実験

第5章 ニキータ・ジモフの帰郷

第6章 ニューヨーク万国博覧会

第7章 ヒトゲノム計画の幕開け

第8章 ハーバード大学との抗争



■第二部 永久凍土という時限爆弾

第9章 あるジャーナリストからの電話

第10章 韓国人科学者の影

第11章 マンモスか、リョコウバトか

第12章 満身創痍のロシア横断

第13章 「氷河期パーク」計画

第14章 二酸化炭素を閉じ込める



■第三部 プロジェクト始動

第15章 エース投入

第16章 老化のプロセスを逆行させる

第17章 再生へのロードマップ

第18章 サンプル採取の誤算

第19章 胎盤の運び屋

第20章 幹細胞という行き止まり



■第四部 そしてマンモスはよみがえる

第21章 捏造犯の暗躍

第22章 シリコンバレーの奇才

第23章 iPS細胞で突破口を開く

第24章 絶滅危惧種の救済法

第25章 クローン犬製造工場

第26章 「子宮を作ろう」

第27章 科学者は生命を操作する

第28章 “復活”の瞬間

第29章 孤島の目撃者



■ジョージ・チャーチ博士によるエピローグ

■あとがき 絶滅種の復活 スチュアート・ブランド

■解説 生物学に起きつつある大変革 相澤康則(東京工業大学生命理工学院准教授)

ベン・メズリック[ベン メズリック]
著・文・その他

上野 元美[ウエノ モトミ]
翻訳

相澤 康則[アイザワ ヤスノリ]
解説

内容説明

ヒトゲノム計画を発案した天才、ジョージ・チャーチ率いる世界一の遺伝子ラボ。そこに集結したのは、中国の若き頭脳、ペイパル創業者ピーター・ティール、「氷河期パーク」を夢見るロシア人、そして遺伝子編集の野生児たち―。遺伝子編集技術CRISPR、iPS細胞、人工子宮…。前代未聞の科学プロジェクト。生命の常識を覆す衝撃のノンフィクション。

目次

第1部 ヒトゲノム計画前夜(孤島に取り残された最後のマンモス;北極圏に入る ほか)
第2部 永久凍土という時限爆弾(あるジャーナリストからの電話;韓国人科学者の影 ほか)
第3部 プロジェクト始動(エース投入;老化のプロセスを逆行させる ほか)
第4部 そしてマンモスはよみがえる(捏造犯の暗躍;シリコンバレーの奇才 ほか)

著者等紹介

メズリック,ベン[メズリック,ベン] [Mezrich,Ben]
ノンフィクション作家。小説家。1969年マサチューセッツ州ボストン生まれ。ハーバード大学卒。大学卒業後、『悪魔の遺伝子』(ハヤカワ文庫NV)でデビュー。その後、フィクション、ノンフィクションを問わず、数々のベストセラーを生み出す

上野元美[ウエノモトミ]
翻訳家。1960年生まれ

相澤康則[アイザワヤスノリ]
東京工業大学生命理工学院准教授。1999年京都大学大学院薬学研究科博士課程を修了。薬学博士。コロンビア大学生化学・生物物理学部博士研究員、ジョーンズホプキンス大学医学部博士研究員等を経て現職。専門はゲノム科学。ヒトゲノムの98%を占める非遺伝子領域の生物学的意義を探究している。GP‐write(ゲノム合成計画)のパイロット・プロジェクトには、日本人から唯一、研究計画が採用されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

145
朝日新聞の書評で興味を持ち、図書館に予約して読みました。着実に進歩しているものの、ハーバード大学の頭脳で最新の研究をしても、マンモスを再生するには、後数十年かかるようです。今世紀半ば位に再生してくれないと、マンモス同様、私が滅亡してしまいます(笑)2018/09/16

春風

26
チャーチ研究室による、マンモス遺伝子を最近縁種のアジアゾウのゲノムに挿入し、アジアゾウをマンモスにするというバイオのトレンド技術を駆使して行われている研究を、小説風に再現している。ただ研究者が困惑したり驚くポイントはそこかという胡散臭さはどうも拭えない。また訳者はバイオ分野の専門家ではないようで、誤訳に近いタームが散見され度々混乱した。再生後のマンモスの腸内細菌叢やエピジェネティックな或いは非コードDNAのマンモス遺伝子との協調性はどうなるだろうか。ただ仔の誕生がバイオ分野の裾野を広げることは間違いない。2018/08/13

スプリント

12
マンモスの再生を目指す遺伝子研究チームの奮闘記です。リアルなジュラシックパークです。才能を持った研究者を集めてチームを形成していく下りが熱いです。2018/08/20

11
ハーバードの遺伝子ラボが目的とするのは、マンモスのクローンを作ることではない。マンモスの特徴を持ち、生態系に好影響を及ぼす何かを創造することだ。実話を基にしたストーリーで、プロジェクトに関わる人々と実現に向けての手順をスリリングに紹介してゆく。その展開から、もっと思索しろ・現実を見ろと迫られている気分だが、倫理は己の信念のうちにある。2019/04/15

マッキー

9
マンモスの遺伝子を持ったゾウをつくる、という試み。今はまだ現実的ではないが、近いうちに達成し得そうなのが興味深かった。2022/01/21

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