出版社内容情報
このまま永久凍土が溶ければ、やがて地球には住めなくなる。防ぐ方法は唯一つ――マンモスを蘇らせること。一大プロジェクトの全貌!◎生命の常識を覆す衝撃のノンフィクション◎
ヒトゲノム計画の発案や「次世代シーケンサー」の開発など、
遺伝子革命を牽引し続けてきた天才、ジョージ・チャーチ教授。
ハーバード大学にある彼の研究室には世界中から若き知性が集まり、
日夜、生物学を一変させるような研究を進めている。
そんなチャーチ教授のもとにかかってきた一本の電話と、
「氷河期パーク」を夢見る孤高のロシア人研究者との出会いによって、
マンモス復興プロジェクトが始動。そして四人の若者が集められた。
サンプル採取、DNA分析、遺伝子操作……。
ペイパル創業者ピーター・ティールも巻き込みながら、
研究チームは最先端の科学を総動員し、
「頭脳ゲーム」のような難題に次々と挑んでいく。
すべては三〇〇〇年前に絶滅した“命”をよみがえらせるために――。
【目次】
■第一部 ヒトゲノム計画前夜
第1章 孤島に取り残された最後のマンモス
第2章 北極圏に入る
第3章 ジョージ・チャーチ研究室
第4章 小さな科学者の実験
第5章 ニキータ・ジモフの帰郷
第6章 ニューヨーク万国博覧会
第7章 ヒトゲノム計画の幕開け
第8章 ハーバード大学との抗争
■第二部 永久凍土という時限爆弾
第9章 あるジャーナリストからの電話
第10章 韓国人科学者の影
第11章 マンモスか、リョコウバトか
第12章 満身創痍のロシア横断
第13章 「氷河期パーク」計画
第14章 二酸化炭素を閉じ込める
■第三部 プロジェクト始動
第15章 エース投入
第16章 老化のプロセスを逆行させる
第17章 再生へのロードマップ
第18章 サンプル採取の誤算
第19章 胎盤の運び屋
第20章 幹細胞という行き止まり
■第四部 そしてマンモスはよみがえる
第21章 捏造犯の暗躍
第22章 シリコンバレーの奇才
第23章 iPS細胞で突破口を開く
第24章 絶滅危惧種の救済法
第25章 クローン犬製造工場
第26章 「子宮を作ろう」
第27章 科学者は生命を操作する
第28章 “復活”の瞬間
第29章 孤島の目撃者
■ジョージ・チャーチ博士によるエピローグ
■あとがき 絶滅種の復活 スチュアート・ブランド
■解説 生物学に起きつつある大変革 相澤康則(東京工業大学生命理工学院准教授)
ベン・メズリック[ベン メズリック]
著・文・その他
上野 元美[ウエノ モトミ]
翻訳
相澤 康則[アイザワ ヤスノリ]
解説
内容説明
ヒトゲノム計画を発案した天才、ジョージ・チャーチ率いる世界一の遺伝子ラボ。そこに集結したのは、中国の若き頭脳、ペイパル創業者ピーター・ティール、「氷河期パーク」を夢見るロシア人、そして遺伝子編集の野生児たち―。遺伝子編集技術CRISPR、iPS細胞、人工子宮…。前代未聞の科学プロジェクト。生命の常識を覆す衝撃のノンフィクション。
目次
第1部 ヒトゲノム計画前夜(孤島に取り残された最後のマンモス;北極圏に入る ほか)
第2部 永久凍土という時限爆弾(あるジャーナリストからの電話;韓国人科学者の影 ほか)
第3部 プロジェクト始動(エース投入;老化のプロセスを逆行させる ほか)
第4部 そしてマンモスはよみがえる(捏造犯の暗躍;シリコンバレーの奇才 ほか)
著者等紹介
メズリック,ベン[メズリック,ベン] [Mezrich,Ben]
ノンフィクション作家。小説家。1969年マサチューセッツ州ボストン生まれ。ハーバード大学卒。大学卒業後、『悪魔の遺伝子』(ハヤカワ文庫NV)でデビュー。その後、フィクション、ノンフィクションを問わず、数々のベストセラーを生み出す
上野元美[ウエノモトミ]
翻訳家。1960年生まれ
相澤康則[アイザワヤスノリ]
東京工業大学生命理工学院准教授。1999年京都大学大学院薬学研究科博士課程を修了。薬学博士。コロンビア大学生化学・生物物理学部博士研究員、ジョーンズホプキンス大学医学部博士研究員等を経て現職。専門はゲノム科学。ヒトゲノムの98%を占める非遺伝子領域の生物学的意義を探究している。GP‐write(ゲノム合成計画)のパイロット・プロジェクトには、日本人から唯一、研究計画が採用されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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