出版社内容情報
大阪生まれの母、スイス留学時代の素顔から年三億ドルをつぎ込む核開発まで。二十年以上の朝鮮半島取材から解き明かす独裁者の素顔。
◎34歳で世界をかき回す独裁者・金正恩を知るための決定版◎
ベストセラー『父・金正日と私 金正男独占告白』の著者が
世界で最もナゾに包まれた指導者・金正恩を、素顔(第1章)、ルーツ(第2章)、
核とミサイル(第3章)、経済(第4章)、金正恩対トランプ(終章)という
5つの視点から解き明かしていく。
◎1991年、金正恩は母、兄と一緒に「ジョセフ・パク」という偽名で来日していた。
◎父(金正日)はロシア・ハバロフスク生まれ、母(高容姫)は大阪生まれの在日コリアン。
◎スイス留学時代は公立校に通う「おとなしい生徒」だった。
体育、音楽は「やや得意」だが語学が「苦手」、理科は「不合格」。
◎バスケが大好きで、日本のマンガ『スラムダンク』を愛読。
◎20代後半で北朝鮮を背負うと「恐怖政治」を開始。5年間で340人もの部下を粛清。
◎金正恩時代の北朝鮮経済で「GDPは7%成長」!? 韓国以上のプラス成長を達成している。
◎1900万人の1年分の食料に相当する費用をミサイル開発につぎ込む。
■終章ではアメリカ・中国がすでに作り上げたという「ポスト正恩シナリオ」にも踏み込む。
【目次】
■第1章 金正恩の素顔
中学時代からスイスに留学した正恩は公立校に通う「大人しい生徒」だった。
語学が苦手で理科は不合格。バスケが好きで漫画『スラムダンク』を愛読し、
シャイボーイと呼ばれていた。しかし20代後半という若さで北朝鮮を背負うと
「恐怖政治」で周囲を振り回し、5年間で340人の部下を粛清したと言われる。
■第2章 金正恩のルーツ
祖父・金日成はクリスチャンの農家に生まれ「日本軍と10万回戦闘した」
伝説を持つ祖国の英雄。ハバロフスクで生まれた父・正日は、叔父や日成の
後妻との争いを制し権力を握る。正恩の母・高容姫は大阪生まれの在日コリアン。
帰国船で北朝鮮に渡り?喜び組?として活動しているとき、正日に見初められる。
■第3章 金正恩、最大の武器――核とミサイル開発
GDPに占める軍事費比率23%、世界一の「スーパー軍事国家」。
核・ミサイル科学者には最新家電付きの5LDKマンションが与えられ、
実験に成功した技術者を正恩自らおんぶして感謝するほど手厚くサポートする。
国民の大半に当たる1900万人の1年分の食料費が
ミサイル予算にまわされる開発の最前線。
■第4章 金正恩、経済の実力
70階建てタワーマンション、1500台のタクシー、日本製品で溢れるスーパー。
平壌の変化は目まぐるしい。正恩が私的な流通網である市場を認め、
1万ドル以上の資産を持つ新興富裕層「金主」が急増。韓国の経済成長率を上回り、
GDP7%成長説も浮上。だが相次ぐ安保理の経済制裁がそこに影を落とす。
■終章 金正恩対トランプ――米朝開戦前夜
米軍の先制攻撃に備え、米中は「ポスト金正恩シナリオ」を作り上げた。
38度線を越えた米軍は必ず撤退すると確約、核施設は中国が管理する。
開戦のシグナルは米軍空母3隻の集結、在韓米国人の退避だ。
そしてトランプの圧力を受けた中国が?北朝鮮の生命線?原油のパイプラインを
停止する日は来るのだろうか。
五味 洋治[ゴミ ヨウジ]
著・文・その他
内容説明
狂人か、天才か―34歳で世界をかき回す“巧みな交渉術”のルーツ。ベストセラー『父・金正日と私 金正男独占告白』の著者が20年以上の朝鮮半島取材を通して描く決定版。
目次
第1章 金正恩の素顔
第2章 金正恩のルーツ
第3章 金正恩、最大の武器―核とミサイル開発
第4章 金正恩、経済の実力
終章 金正恩対トランプ―米朝開戦前夜
著者等紹介
五味洋治[ゴミヨウジ]
1958年、長野県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、中日新聞東京本社入社。韓国・延世大学に語学留学の後、1999年から2002年までソウル支局に勤務。2003年から2006年まで中国総局勤務。この間、2004年に北京国際空港で金正男に偶然会ったことからメールのやり取りが始まり、のちに単独インタビューを実現させる。2008年8月から10カ月間ジョージタウン大学にフルブライト留学。東京新聞論説委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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樋口佳之
しょうた
dhaka
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
takao