出版社内容情報
決して仲のいい母娘じゃなかった。だからこそ、今伝えたいことがある――。「母の死」を描いた涙なしでは読めないコミックエッセイ。決して仲のいい母娘じゃなかった。
だからこそ、今、お母さんに伝えたいことがある――。
余命宣告、実家の処分、お墓や遺影のこと、最後の旅行、そして緩和ケア病棟へ。
「母の死」を真正面から描いた、涙なしでは読めないコミックエッセイ。
「すい臓のほうに何かあるって」。
大阪で暮らす姉から、エネルギッシュで毒舌でコワモテの美人の母が、余命1年のすい臓がんだと告げられた。
 釧路で一人暮らしをしていた母は、看護師をしている姉の元へ身を寄せ、通院と治療が始まった。抗がん剤の副作用や痛みに気分が浮き沈みし、母のイライラは最高潮。心はガチガチに閉じていて。
余命宣告、実家の処分、お墓や遺影のこと、家族総出の最後の旅行、そして、緩和ケア病棟へ。誰もが経験する大切な人との別れは、想像と違うことばかり……。
決して仲のいい母娘じゃなかったかもしれないけれど、だからこそ、今、お母さんに伝えたいことがある――。
思わず「お母さん」ってつぶやきたくなるコミックエッセイです。
瀧波 ユカリ[タキナミ ユカリ]
著・文・その他
 1 ~ 1件/全1件
  感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
105
          
            初読み作家さんです。すい臓ガンになった母と娘(子供たち)の実話でした。このお母さんの雰囲気がちょっと自分の母親に似ていて、共感できることがあり過ぎて辛い気分まで共感してしまったよ。子供たちを最後まで振り回して逝ったお母さんだけどみんなに愛されていたんだね。まだ若いうちに親を亡くすと残された子供たちは本当に複雑なんです。あれもこれもやっておけば良かったと後悔することしきり。ここまでやってあげられたユカリさんとお姉様方に感服致します。私は未だに距離を置いてる身なので真似出来ないなと思いました。2018/03/27
          
        ねむねむあくび♪
68
          
            世の中にはたくさんの人がいる。育児の本は多くても、闘病や看取りの本は、実はそう多く無い。幸い今は家族を看る状況ではないけれど。とても勉強になった。もしも自分や友人の家人の時は、死にたいほどの限界になってないか?と、俯瞰して、配慮したいと思う。2021/11/29
          
        ぐっち
45
          
            瀧波ユカリさんは、江古田ちゃんもよいが、エッセイとがにかく面白い。この本も表紙から間違いない感が漂ってる(これはエッセイ漫画)。お母さまが、泣かせる闘病記的な模範的病人じゃなくて、ワガママ放題で看病してくれる姉につらく当たってたりが、リアルはこうなんだなあと思う。母に邪険にされながらも看病を続けるお姉さんがすごい。お母さんの余命を受け入れられないユカリさんの葛藤も、包み隠さず描いてくれている。うちの母は「3日以内」と言われながらもなんとか持ち返したのをいいことに、私にはまだまだ覚悟ができていないようだ。2018/06/30
          
        さなごん
44
          
            私も最近母を亡くしたばかりなので読んでみた。うちは突然死だったので、こうやっていつか来る日を待つのもしんどいだろうなと思った。その辺りは斜め読みしてしまった。亡くなってからのところはまだそんなに泣けてない私にもわかる部分とわからない部分とあり。私の中にある母を亡くした喪失感を少しこのかたのコミックでいい子いい子してあげられたような気がしている。2018/03/09
          
        たまきら
43
          
            自分の母のことを思いながら読みました。美しさが自慢で、周囲に厳しくて自己中でお姫様のような母は、私が一年生の時乳がんになり、その後もう片方の乳房もがんになりました。自分のルールに周囲をひざまずかせ君臨している母は、奇跡のような綱渡りを毎日乗り越え、今日も理不尽なルールやノルマを父と妹に課しながら生きています。この方のエッセイ漫画を読みながら、お姉さまが私と重なりました。いつも悪さばかりして、理解できないであろう長女の私と違い献身的なお姉さまですけど…感情移入しちゃいました。しんみり。2022/08/11
          
        



 
               
               
               
              


