グッバイ、レニングラード―ソ連邦崩壊から25年後の再訪

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グッバイ、レニングラード―ソ連邦崩壊から25年後の再訪

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163908069
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

十歳のときにみた崩壊直前のソ連邦。四半世紀後の再訪、ロシアは変わったのか。その歴史の光と影を綴った渾身のルポルタージュ。

小林 文乃[コバヤシ アヤノ]
著・文・その他

内容説明

1991年夏、10歳の私はモスクワにいた。帰国直後、ソビエト連邦崩壊。2016年、トランプ大統領誕生の当日、私はふたたびロシアに向かっていた。戦時中、ナチスドイツによって完全包囲され、100万人もの市民が餓死・凍死したロシア第二の都市・サンクトペテルブルクで誕生したある曲の軌跡を探るために。―ショスタコーヴィチ作曲『交響曲第七番』、またの名を『レニングラード』。ソ連邦崩壊後のロシアは変わったのか。そもそもロシア革命とは何だったのか。それぞれの夢と理想、そして現実を伝える渾身のノンフィクション!

目次

第1章 ナチスの進撃
第2章 レニングラードのいちばん長い日
第3章 死のコンサルタント
第4章 街はまだ生きている
第5章 人生の奇跡の贈り物
最終章 グッバイ、レニングラード

著者等紹介

小林文乃[コバヤシアヤノ]
ライター・出版プロデューサー。1980年8月9日生まれ。91年、TBS特別番組の子供特派員として、旧ソ連時代のモスクワを取材。高校2年から、交換留学生としてオーストラリアに滞在。2000年京都造形芸術大学に入学。2004年、広島の牧師・谷本清の長女である近藤紘子氏の著書のプロデュース・構成を担当し、『ヒロシマ、60年の記憶』として刊行され話題に。以降多くの書籍の出版・編集に携わる。冴木彩乃という別名で、多くのテレビ出演も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やっさん

156
★★★★☆ ショスタコーヴィチ7番のエピソードはいろんなメディアで見てきたが、こうやって改めて見ると「音楽が戦火を消した」とさえ感じる。何度見ても、レニングラードの兵糧攻めは狂気の作戦だ・・・。2019/02/03

ケイ

127
スターリングラードの攻防戦時の市民生活。1941年夏、ドイツは街に踏み込まずに兵糧作戦をとった。次々に餓死する市民。暖をとるために本まで燃やす。ソビエト軍は凍った湖を『命の道』として物資を運ぶも、氷が割れ多くの死者。飢餓状態における人間性の崩壊。ショスタコーヴィチ『レニングラード』作曲。春の訪れ。飢えた音楽達が集まる。草が芽吹く。畑を作る。ドイツからの解放は1944年1月だが、最初の冬ほど乗り越えるのは厳しくなかった。ドイツの思惑のハズれ。著書の四半世紀後の街への再訪のために書かれた本。2018/08/23

ぶんこ

55
著者は10歳の時にテレビ局のソ連訪問番組に応募して選ばれモスクワへ。帰国直後にソ連崩壊。そしてトランプ大統領誕生当日にロシアへ取材に訪れる。戦時中の900日にも及ぶナチスドイツによるレニングラード完全包囲での兵糧攻めで100万人もの市民が餓死・凍死していた!そんな過酷な日々の中でもショスタコーヴィッチは交響曲7番を作曲し「レニングラード」と名付けられた。市民の藝術に対する熱い思いは飢えにも打ち勝つ。どれも知らなかった事ばかりの事実に圧倒されました。2019/02/28

TATA

44
書評で見かけて一読。25年前、クーデター直前のソ連に子供記者として滞在した筆者がレニングラード包囲戦とショスタコーヴィチの初演のTV番組のプロデューサーとしてロシアを取材のため再訪。筆者のロシアに対する並々ならぬ熱量が文中から滲みでてきます。佐藤優さんとは異なり、情緒的な思いから文章を紡いでる分、感傷的な記述が多いのはご愛敬。包囲戦にフォーカスすると却って凄惨な内容になったでしょうから、筆者の柔和な視線の分、よいバランスになったように思います。読みごたえありました、良作です。2019/01/14

信兵衛

34
25年前との比較ルポかなと思っていたのですが、レニングラード包囲戦の歴史+ソ連邦崩壊というドラマについてのルポといった感じです。2018/04/14

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