藤沢周平 遺された手帳

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163907611
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

娘の誕生、伴侶の死――そこからいかに「藤沢周平」となったのか。遺された手帳から、直木賞作家となるまでの苦闘を愛娘が読みとく。

内容説明

娘の誕生、先妻の死…、「藤沢周平」となるまでの苦闘の足跡を遺された手帳から、愛娘が読み解く。

目次

1(私、産まれる;親子三人;小説を書かねばならない;新しい年;オール讀物新人賞応募;仕事と子育て;父の子守歌)
2(金山町雑記;二足のわらじ;直木賞受賞;専業作家となる;小説の転機;徹底して美文を削り落とす)

著者等紹介

遠藤展子[エンドウノブコ]
1963(昭和38)年、藤沢周平(本名・小菅留治)の長女として、東京に生まれる。現在は藤沢周平に関わる仕事に携わっている。またエッセイストとしても活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モトラッド

30
★★★☆ 藤沢先生の長女、遠藤展子氏の書き下ろし。讀賣新聞の編集手帳に紹介されていて、手に取った1冊。藤沢先生の制作ノートを紐解きながら、娘の視線も交えて語られる藤沢周平像は、とても興味深いものでした。藤沢文学ファン必見と思います。これを読むと、今後、先生の小説を読む姿勢が変わります。2018/12/09

ゴロチビ

5
藤沢周平はドラマや映画の原作を少し読んだ程度なのであまり熱心な読者とは言えないのだが、ふと興味を持って読んでみると思いの外面白かった。藤沢は自分は芥川賞ではなくて狙うなら直木賞だと早くから思っていたようだが、両賞の違いは純文学と大衆文芸?と単純に思っていたけれど、考えれば考える程よくわからなくなった。この本は一人娘の展子さんが父の遺した手帳から著作の背景や意図を想像したりするもの。たそがれ清兵衛は藤沢自身がモデルでもあった等、意外に思うことも。作品の多くが映像化された藤沢だが、この本のドラマ化もいいかも。2020/12/01

博多のマコちん

5
3年前の単行本を再読。本書は、藤沢周平さんが家族に見られることはあっても、一般読者の目に触れることは考えてなかったと思われる記述を、愛娘の展子さんが没後20年の区切りに自分の父への思いも含めて振り返ったもの。藤沢さんの記述には自分の内面を吐露したり、或いは自分を高揚させる一方で戒める表現も多くあり、それは自分自身へのメッセージでもある。各作品への周平さん自身の評価や書き進める上での苦労話など、読む上でのスパイスにはなる記述も多くあるが、少し藤沢周平と言う人の中まで入り込みすぎたかな?っという感覚は残った。2020/10/06

平坂裕子

4
父親が亡くなって二十年経ち、残された手帳を見ることで、知った父の姿、亡くなった生母、自分自身のこと。父親と娘は、たくさん話をしながら時を過ごしてきたのだろう。大きな愛情を感じながら、作家として真摯に作品に取り組まれてあった、藤沢周平の魅力も満載であった。2017/12/22

さと

2
作家になる前から付けていた手帳と娘さんの記憶から藤沢周平さんの足跡を辿る。前妻は生まれたばかりの娘を残して亡くなり、サラリーマンをしながら幼い娘を育てつつ、小説を書く。想像するだけでハードな生活、妻を亡くした辛さなども綴られいる。 好きな作家さんだけに知らない一面と読んだ作品の誕生時を知れて興味深い。「むずかしいことを難しく書くのは簡単だけど、難しいことを簡単に書くのは難しい」美文にこだわる藤沢さんの言葉らしくて気に入った。2020/12/01

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