コンプレックス文化論

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  • サイズ B6判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163906829
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

気鋭の著者がコンプレックスを抱える表現者に話を聞き、文献を考察して「コンプレックスが文化を形成してきた」という仮説を立証!

内容説明

コンプレックスに向き合い、しつこく考え続けた評論+インタビュー。

目次

第1回 天然パーマ
第2回 下戸
第3回 解雇
第4回 一重
第5回 親が金持ち
第6回 セーラー服
第7回 遅刻
第8回 実家暮らし
第9回 背が低い
第10回 ハゲ

著者等紹介

武田砂鉄[タケダサテツ]
1982年東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年秋よりフリーライターに。著書に『紋切型社会―言葉で固まる現代を解きほぐす』(朝日出版社、2015年、第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞)、などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

M

66
コンプレックスをどうパワーに変えて生き抜いてきたか。どんなモチベーションに成り得るか。どう克服してきたかをそのコンプレックスを抱えてきた当人にインタビューも。コンプレックスの種がいまひとつピンと来なかったかな。下戸でもないし、一重まぶたでもないし。ハゲとかセーラー服とかは女だからかよく理解できず。自分の話だけどその昔、文化祭でセーラー服が学年一似合う子に選ばれてこっ恥ずかしくて舞台に上がれなかった苦い思い出を思い出したり。余計な話はさておき、女性の著者なら共感できるネタがもっとあったのかも。2018/07/16

おかむら

39
天然パーマ、一重、ハゲ、遅刻癖、実家暮らし、下戸、背が低い等々の深刻じゃあないけどやっぱりなんだかなーなコンプレックスに対する論考と当事者(有名人、と言っても知らない人多かったけど…)にインタビュー。遅刻の安斎肇さんがカワイイ。カワイイなー。あとハゲの矢幡洋の闇が深そう。2017/09/07

はるき

35
笑える。 悩みを吹き飛ばすには、考察と分類が良いかも。2017/07/31

阿部義彦

32
快著!目の付け所が面白いし、三部構成で二部がインタビューそこからの結論第三部への流れも良いしインタビューでの見事な愛のあるツッコミも素晴らしいです。武田砂鉄さんの著作では1番マスにアピールする内容だと思います。私がコンプレックス文化として思い浮かべたのは、シークレットブーツとカツラですがいちばん切実なこの二つは満を持してラス前とラストに持ってきていた構成も憎いです。インタビューに応じた人々の程よいマイナー感、スカート、安斎肇、篠原かをり、等などこの人分かってるわ感が半端ないです。満足度高かったです。2017/07/29

Mayumi Hoshino

29
コンプレックスは、弱点や逆境などと言い換え可能だろうか。だが、それを他人が人を蔑む材料に使ったり、そんなこと気にするなと一笑したりするのは、野暮だし余計なお世話なのだ。著者はそれらをただただ考える。解消することを結論としない。それでいいじゃないか。あとがきが頷けるし痺れる。「解雇」「一重」「実家暮らし」の章が特に印象に残った。2017/08/20

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