出版社内容情報
高齢のお父さんお母さんは函館へ、40歳の娘ヒトミさんは初めてのひとり旅へ出発。沢村さん家の愛しい毎日を描いたホームコミック。
内容説明
両親と40歳の娘との3人暮らし。大人になると時間が経つのがどんどん速くなってしまうから、小さな出来事を大事にしたい。描き下ろしマンガ『ヒトミさん、初めてのひとり旅』も収録。
目次
沢村さん家の久しぶりの旅行
ヒトミさん、初めてのひとり旅
著者等紹介
益田ミリ[マスダミリ]
1969年大阪府生まれ。イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mariya926
146
定年退職した父と専業主婦の母と、18年OLをしているヒトミさんのお話。家族だけど喧嘩しないように言わないようにしている心の声が聞こえてくるのが面白かったです。それとヒトミさんに地雷が多すぎて、両親も結構気を使っていますが、それでもよく喧嘩が勃発しています。それでも一緒に旅行に行ったり、色々な話をしたり仲がいいですね~。「今だから言える話」は夫にとっては耳が痛いのですね。なんだかんだ毎回毎回集まれる仲間(友達)がいるのは羨ましいです。2022/01/05
馨
145
沢村家の3人に久々に会えて癒されました。旅行をする話かと思っていましたが違っており、いつものようにちょっとした日常の光景や、家族内、ご近所の方、友人との会話等からふと気づくことや思い知らされること、共感出来ることの短編でした。相変わらず肩の力を抜いて楽しく読むことが出来ました。2017/07/22
Ikutan
81
タイトルで旅行記かと思っていましたが、コラムに旅行に関するQ&Aがあるくらいで、全体的にはいつもの沢村さん家の日常。ほのぼのしていて読み心地よく、それでいて、するどい視点やクスリと笑えるひとコマ。あるあるネタも満載。そうそう、こういうさりげない毎日の積み重ねが家族を作っていくんだよなぁ。典江さんに対する、四郎さんの胸のうちが微笑ましい。2017/08/09
ひめありす@灯れ松明の火
76
年を取ると一年が早い。だから一日一日を大切に覚えていよう。それはひとみさんよりも更にお姉さんのミリさんからの伝手言でした。そして、特別編のひとみさんの一人旅。「一生ものの友情を今育んでいる」等名言の多い、そして頼りになるひとみお姉さんの旅。距離は自らの心の裡の圧力で決まるのだ、という考え方が好きです。この間私も少し遠くに一人旅をしてきて、「なんて事ない距離だったんだ。世界はこんなにも近い物だったんだ」って思ったから。我ながらいい娘に育った、と言ってくれる優しいお母さんとお父さん。お土産話を沢山してあげてね2018/04/08
野のこ
70
あれ?「沢村さん家の久しぶりの旅行」は少しだけでした。でも四郎さんと典江さんの新婚旅行の腕を組んだイラストにちょっときゅんとした。夫婦の旅いいなぁ。ほのぼのとた家族。典江さんのヒトミさんへの結婚ネタの毒までも微笑ましかったです。「迎える笑顔」の最後の「明日もうまい玉子焼きだな」「そう、明日も」の会話にほろっときました。あと、ヒトミさんと同じくもらって嬉しいお土産のいちばんはマルセイのバターサンド♪紅いもタルトも好き。2018/09/13