ぷろぼの

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  • サイズ B6判/ページ数 368p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163906515
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

業界大手パシフィック電器の大リストラ。首切り人事部長の悪辣なやり口に憤慨して、特殊技能者=プロボノ達が立ち上がる。 業界大手のパシフィック電器は、人事部労務担当部長の江間を中心に大規模なリストラを進めていた。実務を担う大岡の担当リストラ対象社員が、ある日首吊り自殺をしてしまう。大岡は心身ともに疲弊しきって、三国が代表を務めるNPOで「プロボノ」として社会貢献活動をすることに救いを求める。ひょんなことから三国に江間の社内での悪辣な行状を打ち明けたところ、義憤にかられた三国は、江間を「嵌める」べく罠をしかける……。



「ぷろぼの」とは、「公共の利益のために(pro bono publico プロボノ プーブリコ)」という意味のラテン語。大企業のえげつないリストラと、それに立ち向かうNPOのボランティアたちを、軽妙かつコミカルに活写する。

楡 周平[ニレ シュウヘイ]

内容説明

業界大手のパシフィック電器は、人事部労務担当部長の江間を中心に大規模なリストラを進めていた。実務を担う大岡の担当リストラは難航し、ある悲劇が起きる。大岡は心身ともに疲弊しきって、三国が代表を務めるNPOで「プロボノ」として社会貢献活動をすることに救いを求める。大岡がパシフィック電器の首切りの内情を打ち明けたところ、義憤にかられた三国は、リストラ首謀者である江間を「嵌める」べく立ち上がった…。大企業のえげつないリストラと、それに立ち向かうNPOのボランティアたちを、軽妙かつコミカルに活写する、痛快な企業エンターテイメント小説。

著者等紹介

楡周平[ニレシュウヘイ]
1957年生まれ。米国企業在職中の1996年に『Cの福音』でデビュー。翌年より執筆に専念する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

360
とりあえず難しい事は考えずに、悪いやつは徹底的に悪者にして、ボコボコにやっつけてカタルシス多めにしとくんで、日ごろの鬱憤をこの本で晴らしちゃって下さいサラリーマンの皆さん、な一冊。多分、プロボノというものに著者が興味を持って、これを題材に一冊書けないかな?みたいなところから始まったのか。キレイに纏まってはいるがNPOの人たちの影が薄すぎる気がする。やり口から見ても、受ける印象ほど良い人たちではない。読後感は爽快で一気に読み終える事が出来る読みやすさなので、シリーズ化されたら息抜きに読み続けるかも。2017/05/20

starbro

163
楡周平は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。最初、企業ホラー小説かと思いましたが、池井戸潤的な勧善懲悪企業小説でした。エンタメとして充分楽しめます!本作は、S●NYをモデルにしていると思いますが、S●NY、東●、シャ●プの社員は本作をどう読むのでしょうか?2017/06/24

いつでも母さん

112
ぷろぼのって何?本当にあるんだと知った次第。『やられっぱなしのままじゃ、悪霊に取り憑かれ、ただただ疲弊して行くだけ』そんなのは嫌だ!と首切り役の大蔵が立ち上がる。ってか、ぷろぼのに縋ったんだが・・第三章からぐいぐいと!ぼこぼこにされる江間に同情の思いは1ミリもない!いや~スカッとしたわぁ。これはシリーズ化して悪役に鉄槌を下して欲しいな。2017/06/08

ゆみねこ

84
ぷろぼのって何?ボランティアを行うNPOらしい。でも、この作品はぷろぼのそのものより、超一流総合電器メーカー・パシフィック電器の人事部のえげつないリストラを主導している悪党をやっつけるというストーリー。とにかく悪は必ず滅びる的な、スカッとした読み心地を求める人にはお勧めの1冊です。2017/06/08

Yunemo

66
恥ずかしながら、「ぷろぼの」という言葉、初めて‼ 「公共の利益のために」というラテン語の省略形、へぇーと頷いて。でも分かりますけど、一種コミカルで爽快な本作品、無理して当て嵌めているような想いにもなって。どちらかというと、勧善懲悪の仕置き人の世界を現代風に、給与所得者の悲哀を解決する手段としての。その手段が、本業で身に付けた知識、経験を活かしてのボランティアとしての社会貢献。状況設定の面白さはまさに楡作品の真骨頂。なんやかんや言わずに十分に楽しみながら。根底に、自身の価値を再認識していく様、読み取れます。2017/06/11

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