運命の絵―中野京子と読み解く

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運命の絵―中野京子と読み解く

  • 中野 京子【著】
  • 価格 ¥1,958(本体¥1,780)
  • 文藝春秋(2017/03発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163906164
  • NDC分類 723
  • Cコード C0095

出版社内容情報

歴史の転換点や命がけの恋を描いた名画、画家の人生を変えた一枚など「運命の絵」を読み解く。主要絵画23点は詳細解説付き。絵画を鑑賞する際にただ眺めるだけでなく、描かれた背景や画家の思惑などを知った上で読み解けば、面白さは何倍にも増す――。

その楽しさを実感させてくれる絵画エッセイの名手、中野京子さんの新シリーズ誕生です。



テーマは“運命の絵”。



命がけの恋に落ちた若者たち、歴史に名を残す英雄たちの葛藤、栄華を極めた者たちのその後、岐路に立つ人々……、運命の瞬間を描いた名画や、画家の人生を変えた一枚を読み解いていきます。

描かれた人物たちのドラマや画家の境遇を知ることで、絵画への理解がぐんと深まり、興味も広がります。



人間への鋭い観察力に裏づけられたドキッとする指摘や、ユーモアあふれる表現などの中野節はもちろん、健在。



読むこと、観ることの魅力を強く感じる一冊です。

中野 京子[ナカノ キョウコ]

内容説明

とめられぬ恋、終わらぬ戦い、狂気の先には!?画家の人生を変えた一枚、運命の瞬間を留めた名画―。英雄の葛藤、恍惚のとき、流転の始まり…。描いた者、観る者の心を揺さぶるドラマに迫る!

目次

ローマ帝国の栄光と邪悪―ジェローム『差し下ろされた親指』
擬人化された「運命」―ベッリーニ『好機』/デューラー『ネメシス』
一度見たら忘れない―ムンク『叫び』
夜明けの皇帝―ダヴィッド『書斎のナポレオン一世』
謎々を解いた先に―モロー『オイディプスとスフィンクス』/シュトゥック『スフィンクスの接吻』
アレクサンダー大王、かく戦えり―アルトドルファー『アレクサンドロスの戦い』
風景画の誕生―ホッベマ『ミッデルハルニスの並木道』
事故か、宿命か―ブローネル『自画像』/同『魅惑』
クリノリンの女王―ヴィンターハルター『皇后ウジェニー』
ドイツ帝国誕生への道―メンツェル『ヴィルヘルム一世の戦線への出発』
愛する時と死せる時―アングル『パオロとフランチェスカ』/シェーフェル『パオロとフランチェスカ』
ロココ式没落過程―ホガース『当世風結婚』1~4
故国で行き倒れになるよりは―ブラウン『イギリスの見納め』
少年は森に消えた―ウォーターハウス『ヒュラスとニンフ』
聖痕の瞬間―マックス『アンナ・カタリナ・エンメリヒ』/ジョット『聖フランチェスコ』
ヴェスヴィオ火山、大噴火―ブリューロフ『ポンペイ最後の日』/ショパン『ポンペイ最後の日』
感じるだけではわからない―ルノワール『シャルパンティエ夫人と子どもたち』

著者等紹介

中野京子[ナカノキョウコ]
北海道生まれ。作家、ドイツ文学者。西洋の歴史や芸術に関する広範な知識をもとに、絵画エッセイや歴史解説書を多数発表。新聞や雑誌に連載を持つほか、テレビの美術番組に出演するなど幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

231
「運命」というキーワードをもとに『怖い絵』などの著書で知られる中野京子さんが選定した西洋絵画の物語を紹介する一冊。「運命」というとちょっとフワッとした言葉だが、要するに登場人物や描いた画家本人、もしくは時代の大きな流れなどが変わった瞬間を切り取った絵ととらえればOK。やたら自分の本を参照に出すのが気になるが、絵画の歴史的背景を初心者でもわかるように丁寧に書いてあっておもしろい。もちろんすべてカラー。

ハイランド

117
今までに増してドラマチックな瞬間を切り取った絵が並んでおり、画家は美しいだけでなく時代そのものを描いているのだ。時に過去を、時に未来を、そして時には異世界をも描く画家の洞察力と技量。「ポンペイ最後の日」も「イギリスの見納め」も、まるで映画のワンシーンのようなドラマチックな絵だが、シェーフルの「パオロとフランチェスカ」が特に印象に残った。不義の恋の快楽の代償に、夫に刺殺され、死後も地獄の烈風に苦しめられる二人。官能的で悲惨な二人を冷徹な眼で凝視するダンテ。人間の業が怖い。秋にムンクの「叫び」が来日しますね。2018/08/15

つーこ

93
中野京子、待望の新シリーズ!今回は、『絵画の説明』ではなく、『その時代のエピソードを絵画で説明』といった感じ。ローマ帝国、ナポレオン、ドイツ帝国など時代も場所も様々で、さらに神話なども。私の不勉強さもあるが、知らない絵や知らない時代の話が多くとても興味深かった。また私の知りたい病がムズムズ騒ぎ出した。2019/01/19

bunmei

93
中野京子作品初読み。自分もよく美術館には出かけ、ありきたりですが、モネやルノワールを代表とする印象派の作品展を好んで観ます。それぞれに何気なく観ていた絵画にも、秘められた謎や運命の瞬間が隠されている事実が作品と共に紹介されています。 特に表紙となった裸の男女の作品には切ないラブストーリーと悲劇の運命が描かれていたり、ポンペイ最後の日には、火山大噴火に逃げ惑う市民の落胆と死があまりにリアルに描かれていました。2017/06/23

のぶ

86
大変勉強になったが、絵画を読み解くには世界史や聖書他、古典文学の知識が必要であることを改めて知らされた本だった。しかし、そんな知識は一朝一夕では身に付かない。知識を持って鑑賞するに越したことはないが、美術鑑賞はとても楽しいので、知識を持たず漠然と眺めるのも良しだろう。本書で紹介されている絵画は、ほんの一握りだが、時代も多岐に渡っていて、良い絵が揃っている。知っている画家は一部だったが、とても興味深く、改めて展覧会に行きたくなること必至。2017/05/29

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