出版社内容情報
十二枚の浮世絵に触発されて生まれた十二の掌編。雑誌連載時に掲載された主題の浮世絵をオールカラーで一挙収録。永久保存の一冊。藤沢周平 没後20年記念出版。
月刊「文藝春秋」昭和56年3月号から1年間にわたり連載された「江戸おんな絵姿十二景」を、主題となった浮世絵カラー絵を全点収録して刊行。
編集者が選んだ2、3枚の絵のなかから、藤沢さんが1点を選び、想像力を駆使して季節に対応した掌編を執筆。
登場する浮世絵は鈴木春信「雪中縁端美人」、鳥居清長「女湯」、喜多川歌麿「傘さす男女」、歌川国貞「集女八景 洞庭秋月」など、バラエティに富んだ12点。
単行本化(「日暮れ竹河岸」所収)の際には掲載されなかった浮世絵を、本書ではすべて収録。雑誌掲載時と同じ形で浮世絵を全点カラー収録・解説もつけた完全版は、単行本としては初登場です。
オール讀物新人賞を受賞した「溟い海」をはじめ、藤沢作品で浮世絵・浮世絵師を題材にしたものは多いですが、本企画では「若干の遊びごころと、小説家としてこの小さな器にどのような中身を盛ることが出来るか、力量を試されるような軽い緊張感が同居している」と創作の背景を語っています。
藤沢 周平[フジサワ シュウヘイ]
内容説明
十二枚の浮世絵に触発されて書かれた陰翳豊かな十二の掌篇。浮世絵を全点カラー収録した完全版。単行本初登場。
著者等紹介
藤沢周平[フジサワシュウヘイ]
昭和2(1927)年、山形県鶴岡市に生れる。山形師範学校卒。48年「暗殺の年輪」で第六十九回直木賞を受賞。主要な作品として「白き瓶―小説長塚節」(吉川英治文学賞)など多数。平成元年、菊池寛賞受賞、6年に朝日賞、同年東京都文化賞受賞。7年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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