Sports graphic Number books<br> 日本のマラソンはなぜダメになったのか―日本記録を更新した7人の侍の声を聞け!

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日本のマラソンはなぜダメになったのか―日本記録を更新した7人の侍の声を聞け!

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163905662
  • NDC分類 782.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

宗茂、瀬古利彦、中山竹通、児玉泰介、犬伏孝行、藤田敦史、高岡寿成、日本記録を更新してきた7人が語る当時の戦いと現在の問題点。男子マラソンの日本記録が14年も更新されていないのをご存じだろうか。それでもなお、リオ五輪の男子マラソン中継は視聴率ナンバーワンだった。ちなみに女子マラソンは3位。日本人のマラソンへの興味は尽きることがない。かつて世界で名を轟かせていた宗茂、瀬古利彦、中山竹通、その後も日本記録を更新してきた児玉泰介、犬伏孝行、藤田敦史、高岡寿成、この7人にインタビューし、当時の勝利の方程式、現在のマラソン界の問題点を語ってもらった。彼らの多くが口にしたのが、「練習量が少ない」ということだったが、あとがきのなかで現役の川内優輝が見ている“景色”もまた非常に興味深い。2020年東京五輪で再び表彰台に上るために必要なことが凝縮された1冊である。陸上関係者はことのほか、マラソンや駅伝が好きな方には心からおすすめしたい。7人が日本記録を出した当時の練習メニューも付いている。



≪目次≫

●宗茂 2020年東京で、表彰台に上がるために必要なこと。

●瀬古利彦 24時間マラソンのことを考えなくてはいけない。

●中山竹通 人と同じことをやっていては勝てない。

●児玉泰介 成功と失敗を次のためにうまく利用することが大事。

●犬伏孝行 「日本人トップ」ではなく優勝を狙え。

●藤田敦史 東京五輪を目指す大学生が、社会人になる前に出来ること。

●高岡寿成 チャンスは回ってくると思って、行かなければいけない。



あとがき 川内優輝が見たリオ五輪と三村仁司が見てきた男子マラソン

折山 淑美[オリヤマ トシミ]

内容説明

2020年東京五輪の表彰台に上るために、7人の侍が物申す!14年ものあいだ、日本記録が更新されていない男子マラソン。記録を更新してきた7人の、当時のすさまじい練習とレース内容、そして思う、現在の低迷の理由と2020年に向けての再建案。

目次

第1章 宗茂―2020年東京で、表彰台に上るために必要なこと
第2章 瀬古利彦―24時間マラソンのことを考えなくてはいけない。
第3章 中山竹通―人と同じことをやっていては勝てない。
第4章 児玉泰介―成功と失敗を次のためにうまく利用することが大事。
第5章 犬伏孝行―「日本人トップ」ではなく優勝を狙え。
第6章 藤田敦史―東京五輪を目指す大学生が、社会人になる前に出来ること。
第7章 高岡寿成―チャンスは回ってくると思って、行かなければいけない。

著者等紹介

折山淑美[オリヤマトシミ]
1953年、長野県生まれ。神奈川大学工学部卒。陸上、体操、水泳、フィギュアスケートなどアマチュアスポーツを中心に取材を続ける。各界関係者の信頼も厚い。オリンピック取材はライフワークとなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

23
宗兄弟、瀬古利彦、中山竹通がしのぎを削って、レースに挑む姿をリアルタイムで見ることができた私は、本当にしあわせなんだと思う。この4人に憧れ、陸上を始めた選手もたくさんいる。しかし、この時代ほどマラソンが面白いと思った時代はない。彼らの話を読んでいて、そこには勝負へのこだわりを強く感じる。それは、相手への勝利であるとともに自分自身への勝利の意識の高さに違いない。記録を更新した7人のインタビューに共通している課題がある。ならば…と考えるのは私だけではないだろう。2017/02/05

ぴかいち

12
Numberの本だけあってとても具体的に臨場感たっぷりに書いてある。普段numberwebを読んでいるので、その面白さは体感できた。確かに中山さん面白い!こういう破天荒な人が今の若い人にはいない気がする。 藤田さんは現代人向けのマラソントレーニングをしていると思った。よく僕の周りでも、明日はきつい練習だから今日は軽めにするかみたいな人はすごく見るけど、あまり伸びてない印象を受ける。そういう人は練習のための練習をしている。最近それを意識しだして、翌日きつい練習がある日にあえてウェイトトレをしている。2017/01/12

Akira Kumoi

7
今の日本の陸上競技は、与えられた公式で計算して答えを出すだけのようなものだ…として、自分がやっていたのは最初にまず"勝つ"という答えがあり、それに対する公式を自分で作るのがやり方だったと話す中山竹通さんの項が圧倒的に面白い。30km過ぎまで世界最高記録を上回るペースでグイグイ飛ばした87年の福岡国際はワクワクしながらテレビ観てたの覚えています。本書に登場する七人の中で中継の視聴率のことに触れたのも彼だけでしたね。つまんないレースをみんな観たいわけじゃない、テレビの視聴率も悪くなるに決まってますからと。2017/01/08

Hiro

5
(図書館借)先日5冊を図書館から借りてきて、それらを2週間で読了しなくてはという少々逸る気持ちから2日間で読み終えてしまった。2日間で読み終えたとはいえ、それなりにじっくりと読んだ。日本記録を塗り替えた人達の言葉はやはり重い。とりわけ印象に残った人は中山竹通氏。若干トゲのある物言いだが、一々が理屈にかなっているし、結果1番印象に残った。あと3年と迫った東京五輪でのメダル獲得はなるか?2017/04/12

hon

4
箱根駅伝のおかげで、昔より能力の高い選手は間違いなく増えていると思う。後はマラソンに向いている体質、練習を積める精神力、体力、レース経験を積む中での勝負勘、プラス青山学院のような怪我をしないトレーニング論、最後にトラックのスピード。うまくはまれば7分、8分台はどんどん出てくるはず。2016/12/11

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