流しの下のうーちゃん

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流しの下のうーちゃん

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  • サイズ B6判/ページ数 174p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163905341
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0093

出版社内容情報

教員を辞めた。時間は沢山あるが小説が書けない。逃避する思考は異界への入り口を呼び寄せて……。日常が非日常に転じる異色漫画。芥川賞作家が漫画を描いた!



27年間続けた教員を辞めた。

これで小説を書く時間はたっぷりできたはずなのに、

惰眠を貪るばかりで、執筆は一向に進まない。

書けない日常から、思考はいつしか逃避をはじめ、

気づけば異界の入口へと招かれていた。

うさぎのうーちゃん、巨女、仕事ぶりを見張る謎の男。



締切と逃走。労働と国家。

作家の日常と足取りをたどるうち、

深遠なる世界に足を踏み入れる、つげ義春的漫画作品。

吉村 萬壱[ヨシムラ マンイチ]

内容説明

27年間続けた教員を辞めた。これで小説を書く時間はたっぷりできたはずなのに、惰眠を貪るばかりで、執筆は一向に進まない。書けない日常から、思考はいつしか逃避をはじめ、気づけば異界の入口へと招かれていた。作家の日常と足取りをたどるうち、深遠なる世界に足を踏み入れる異色漫画作品!

目次

辞職
惰眠
散歩
入口
異界
珍人
巨女
追跡
到着
労働
帰還

著者等紹介

吉村萬壱[ヨシムラマンイチ]
1961年、愛媛県松山市生まれ、大阪で育つ。京都教育大学卒業後、東京、大阪の高校、支援学校教諭を務める。2001年「クチュクチュバーン」で第92回文學界新人賞を受賞しデビュー。2003年「ハリガネムシ」で第129回芥川賞受賞。2016年『臣女』で第22回島清恋愛文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

★YUKA★

32
なんだか凄い世界に訳もわからず放り込まれて、揉まれて揉まれて、ポイっ!と放り出された様な読後感です(°Д°) 吉村さん好きな方はぜひ!2018/11/02

兵士O

19
吉村さんは「回遊人」で知っています。その吉村さんがこんな漫画(?)を描いているんだ、と図書館の本棚で見つけ、読んでみました。一番印象に残ったのが、冒頭の52才の主人公が長年勤めていた教員を辞めるくだりでした。特に、これで楽になる!と思って、新居を借りたのはいいものの、なかなかアイデアが浮かんでこないシーンはさもありなんと思いました。そしてそんなリアルな描写ができる吉村さんに好感を持ちました。これが文章での表現だったらそれほどでもなかったと思います。端的な、独特のセンスのあるペン画だから迫ってくるのですよ。2021/05/12

メセニ

14
むむむ!ナンダコレハ?!すごく良いじゃないか!!27年間続けてきた教員生活。作家業との両立に限界を感じ、辞めた。専業作家になるためだ。52歳。いざ新生活がスタートすると時間を持て余す。1行も書けない。惰眠を貪る。酒に酔う。流しの下が異界に通じてたーー。小説家吉村萬壱が漫画で描く、奇妙でグロテスクだけどフフフと可笑しな冒険譚?!あまり余計な言葉を書き連ねても何だかナンセンスな気がするのでこの辺で。オススメ。2016/11/11

ゆーり

13
図書館で表紙借り。だってうーちゃんが可愛い。中を見て驚いた。マンガ?!?吉村萬壱って漫画家だっけ?というかこの方初読み作家さん。一回読んで、また読んで、んーと思ってまた読んで。何故こんなに?日曜夜に読めばよかった。週が明けたら頑張って仕事しよう。2017/01/21

りー

13
教員をやっていたってところに、なんとなく眼球譚を思い浮かべた。吉村作品も眼球譚も、常識を知っているからこそ書ける非常識なんだよなぁ。2016/10/31

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