超一流になるのは才能か努力か?

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超一流になるのは才能か努力か?

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  • サイズ B6判/ページ数 368p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163904955
  • NDC分類 141.1
  • Cコード C0098

出版社内容情報

チェスプレイヤー、バイオリニスト、数学者、テニスプレイヤー。30年以上にわたる著者の研究から見えてきた「超一流」への条件。◎勉強、仕事、子育て すべてに応用可能の鉄則◎



著者のアンダース・エリクソン教授は、「超一流」研究の第一人者。

『タイム』『ニューヨーク・タイムズ』をはじめ、各紙誌で取り上げられ、

世界中から大きな注目を集めた自身の研究結果の全てを、本書で初公開!



チェス、バイオリン、テニス、数学……。

世界中のトッププレーヤーたちを、30年以上にわたって科学的に研究。

そして導き出された「超一流」への鉄則とは?



鉄則?:自分の能力を少しだけ超える負荷をかけつづける

鉄則?:「これで十分」の範囲にとどまっていると、一度身につけたスキルは落ちていく

鉄則?:グループではなく、一人で没頭する時間を確保する

鉄則?:自分の弱点を特定し、それを克服するための課題を徹底的に繰り返す

鉄則?:練習を「楽しい」と感じていては、トッププレーヤーにはなれない

鉄則?:これ以上集中できないと思った時点で練習や勉強はうちきる

鉄則?:上達が頭打ちになったときは、取り組むメニューを少しだけ変えてみる

鉄則?:即座にフィードバックを得ることで、学習の速度は劇的に上がる

鉄則?:オンの時間とオフの時間をはっきり分け、一日のスケジュールを組む

鉄則?:どんな能力も生まれつきの才能ではなく、学習の質と量で決まる



【目次】



■序 章 絶対音感は生まれつきのものか?

絶対音感は、その言葉の意味するところから、生まれつき持っている人と

持っていない人に分かれていると考えられてきた。ところが、幼少期にある練習をすれば、

ほぼ全員が絶対音感を身につけることができる、ということがわかってきた。



■第一章 コンフォート・ゾーンから飛び出す「限界的練習」

短期記憶では、7ケタの数字を覚えるのが限界。実は、それは誤った常識だ。

私と特別な練習を繰り返した学生は、最終的に82ケタも記憶することができたのだ。

限界を少し超える負荷を自身にかけつづける。そこに秘密がある。



■第二章 脳の適応性を引き出す

限界的練習によって、最も変化が起こるのは脳である。たとえば、バイオリニストや

チェリストは練習を積むうちに、演奏において最も重要な左手指を制御する脳の領域が

大きくなる。こうした脳の変化こそがあらゆる「能力」の正体なのだ。



■第三章 心的イメージを磨きあげる

チェスのグランドマスターは試合途中のチェス盤を数秒見るだけで、すべての駒の

配置を覚え、ゲーム展開を完璧に理解してしまう。超一流が、瞬時に膨大な情報を

処理するために活用しているのが「心的イメージ」だ。それは一体何なのか。



■第四章 能力の差はどうやって生まれるのか?

超一流のバイオリニストと、音楽教員になる道を選んだバイオリニスト。両者を比べると、

超一流は18歳までに、平均で4000時間も多く練習を積んでいた。だがそのレベルに

到達するには、練習時間以外にもある重要な要素が必要だった。



■第五章 なぜ経験は役に立たないのか?

意外にも年長の医師は、若手の医師と比べて医療の知識に乏しく、適切な治療の

提供能力にも欠けていることがわかっている。楽にこなせる範囲で満足し、

同じことを繰り返していては、一度身につけたスキルも徐々に落ちてしまうのだ。



■第六章 苦しい練習を続けるテクニック

自身の限界を超える負荷をかけつづける限界的練習は、決して楽なものではない。

事実、超一流の中に、「練習が楽しい」と答える人など一人もいないのだ。

では、なぜそうした苦しい練習を続けられる人と、続けられない人がいるのだろうか。



■第七章 超一流になる子供の条件

心理学者のラズロ・ポルガーは、自身の子育てを通じて限界的練習の効果を実証した。

彼は三人の娘を全員チェスのトッププレーヤーに育てあげたのだ。

子供は超一流になるまでに四つのステップを踏む。その各段階で親がすべきことは何か。



■第八章 「生まれながらの天才」はいるのか?

わずか11歳で協奏曲を書いたモーツァルト。だがその「作曲」は、他人の作品の

焼き直しであったことがわかっている。「生まれつきの才能」で超一流に

なった人などおらず、またトッププレーヤーに共通の遺伝的特徴なども存在しない。



■終 章 人生の可能性を切り拓く

限界的練習は、すでに多くの分野で活用されている。プロのスポーツチームはもちろん、

ノーベル物理学賞を受賞したカール・ワイマンは、限界的練習をもとに新たな

学習メソッドを作りあげた。私たちの仕事、学習すべてに応用できるのだ。

アンダース・エリクソン[アンダース エリクソン]

土方 奈美[ヒジカタ ナミ]

ロバート・プール[ロバート プール]

内容説明

チェス、バイオリン、テニス、数学…。世界のトッププレーヤーを研究して分かった、ある共通の要素とは?ドイツのマックス・プランク研究所にいた著者は、研究所の目と鼻の先にあるベルリン芸術大学を訪れた。そこには、他の学生を圧倒する能力を持ち、世界的ソリストへの道を約束されたバイオリニストと、将来は教員になる道を選んだバイオリニストがいた。彼らの能力、ひいては人生を分けたものは一体何か。生まれつきの才能か、それとも積み重ねた努力か―。「超一流」の全てを解き明かすことになる、三〇年以上におよぶ研究が始まった。

目次

序章 絶対音感は生まれつきのものか?
第1章 コンフォート・ゾーンから飛び出す「限界的練習」
第2章 脳の適応性を引き出す
第3章 心的イメージを磨きあげる
第4章 能力の差はどうやって生まれるのか?
第5章 なぜ経験は役に立たないのか?
第6章 苦しい練習を続けるテクニック
第7章 超一流になる子供の条件
第8章 「生まれながらの天才」はいるのか?
終章 人生の可能性を切り拓く

著者等紹介

エリクソン,アンダース[エリクソン,アンダース] [Ericsson,Anders]
フロリダ州立大学心理学部教授。「なぜどんな分野にも、超一流と呼ばれる人が存在するのか」という疑問から、30年以上にわたり、スポーツ、音楽、チェスなど、あらゆる分野における「超一流」たちのパフォーマンスを科学的に研究。そこから、どの分野においても、トッププレーヤーは必ずある共通の練習法を採用していることを突き止め、それを「限界的練習(deliberate practice)」理論として発表した。フロリダ在住

プール,ロバート[プール,ロバート] [Pool,Robert]
サイエンスライター。ライス大学で数学の博士号を取得

土方奈美[ヒジカタナミ]
日本経済新聞記者を経て、2008年より翻訳家として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

91
この手の本は結構読んできた気がするのですが、最近つとに「超一流のヒトってどれくらい幸せなのだろうか?」と思います。つまり、「一流」と「幸福」はどれくらい相関するのだろうかと、本書を読みながら何気なく思いました。2024/11/21

hundredpink

62
楽しい練習は無意味2021/02/06

流言

47
練習することなく超一流になることができる天才などいない。漫然とした練習を何万時間重ねたところでそれは努力にはならない。誰だって努力はつらく、苦労を苦労と思わない天衣無縫の天才もいない。つらい練習を続けていくことに意思の強さは関係なく、続けていくだけの環境づくりができるかにかかっている。生まれつきの才能は存在しないどころか、『才能がない』という安易なレッテル張りは有害でさえある。ヴェールを剥がされたエキスパートの秘訣は、どうしようもないほど残酷な現実だった。常に自分の限界を越え続けるためにも努力を続けたい。2016/12/22

46
座右の書として2冊買った!努力は才能を超える。本書の答えである。しかし努力は裏切る。報われる為には、正しい努力「限界的練習」(限界ギリギリの負荷を与える練習)をする必要がある。練習成果についてのフィードバックも必須。モーツァルト、ロンドンのタクシー運転手、チェス、スポーツのトップ選手などの例から語られているので、説得力もある。超一流になるポイントは、恵まれた環境+忍耐という事なのだろうな。❶自らの強い意志❷一流になる環境。柔自身の任務は重大である。強い意志のある者は必ず成功に導かなければと実感。2020/02/07

bookreviews

35
練習に膨大な時間を費やさずに並外れた能力を身につけられる者は一人もいない。長期的に勝利するのは、知能など何らかの才能に恵まれて優位なスタートを切った者ではなく、より多く練習した者。 https://bookreviews.hatenadiary.com/entry/PEAK2023/02/11

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