欠歯生活―歯医者嫌いのインプラント放浪記

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欠歯生活―歯医者嫌いのインプラント放浪記

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  • サイズ B6判/ページ数 248p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163904030
  • NDC分類 497.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

昼ごはんを食べていたら奥歯のインプラントが取れてしまった。すぐに治せるはずが、そこから始まった15年にわたる迷走の日々!ある日、朝食にオムレツを食べているとき、口内に違和感を感じた著者。右下の奥歯がふわりと軽くなり、重量感のある異物が歯茎を直撃した。いったい何が起きたのか? 口の中から出てきたのは、セラミックと銀の三本連結歯と金属片だった??。

実は十年前に治療したインプラントの被せものがとれてしまったのだ。折れているらしきチタンの心棒まである。「一生もの、最低でも十年は持つ」と言われ、七十万円かけてやったのに……。手術を受けたクリニックに行くと、執刀医はもういなくなったということから始まる長い弁明を聞かされ、あげく「完全にやり直しになる」「治療には四百万円かかる」と言われてしまう。「ここで治療を受けるわけにはいかない!」。そこから、著者の「ちゃんとしたインプラント」探求の長い長ーーーい旅(?)が始まる。折れたインプラントととれた三本連結歯をもとに戻すだけのはずだったが、ここで問題をややこしくしたのが長年の歯医者嫌いのツケ。虫歯が次々にみつかり、治療する歯が増え、あっちもこっちもインプラント治療が必要になり、その費用が筆者の財布を圧迫し……。いつになっても治療は終わらない。いい歯医者はどこにいる? きちんとしたインプラントはどこで手に入る?

著者は抜けて(または抜いて)なくなってしまった歯を「欠歯」と呼ぶ。三本連結歯がとれて欠歯を抱えた生活、「欠歯生活」が始まったのは2002年。治療は迷走に迷走を重ね、完治したのは今年、2017年。実に15年越しの治療となった。歯医者嫌いが虫歯も欠歯もない口を手に入れるまでの汗と涙の歯科放浪記!

北尾 トロ[キタオ トロ]

内容説明

ある日、歯が抜けた。インプラントは1本ウン十万円で大手術。入れ歯なら安いけど見た目とイメージが悪い。ぼくはどうするべきなんだ!?ただ、抜けた歯を治したかっただけなのに、歯に振り回され続ける悪夢の日々―。

目次

平和は終わった
再生不能!?
治療費でベンツが買える!?
歯科医にいい思い出などひとつもなかった
無情のコンクリート固め
“自前歯”危機一髪
顔の形が元に戻った
ついに腹をくくる
我慢は大敵
連鎖反応
根幹治療とインプラント治療
仮入れ歯の日々
明日に架からない橋
待望のインプラント手術
手術成功と術後のレッスン
ライスの別れ
トラブルは忘れた頃にやってくる
治療は続くよどこまでも
インプラント治療の現状と未来
最後のインプラント

著者等紹介

北尾トロ[キタオトロ]
1958年福岡県生まれ。ライター。2010年にノンフィクション専門誌『季刊レポ』を創刊し、2015年まで編集人をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

34
北尾トロさんの15年にも及ぶ歯医者通い実録! なんて恐ろしい! 歯に不安を抱える中高年(そして歯医者嫌いの)にとっては、どんな恐怖話よりも恐ろしかった。読んでる途中からなんか歯が疼いてるような気がしてきて…。速攻歯間ブラシ買わなきゃ。インプラントについてもその仕組みがよーく学べます。2017/07/20

あじ

33
10秒で治療方針を決めてしまう歯科医と、患者の要望や予算を聞き取りしとことん相談に乗ってくれる歯科医なら、どちらを主治医にしたいと思いますか?一生ものだと言われインプラント治療に投資した北尾さんでしたが、十年の歳月を経て破損してしまいました。インプラントは再生できるのでしょうか。時同じくして悪歯予備軍も暴れ始め、歯痛と資金難に苛まれる北尾さん。ここは保険内の入れ歯で妥協するべきなのか。コンプレックスも治療費も膨らませたくない、ベストな口腔美を追い求め体当たりでぶつかっていく実録です。2017/07/10

鬼灯の金魚草

31
私もトロさんと同じく子どもの頃歯医者さんに泣くともっと痛くしてやると脅された口でしたので、歯医者キライなのはよーくわかる。でもここまで大変とは全く知らなかった。インプラントにブリッジ、入れ歯の違いすら余り把握してなかったもんね。もっとちゃんと歯磨こう!2017/09/19

くさてる

30
約15年にわたるインプラント治療のあれこれを書いた実録もの。インプラント治療そのものの移り変わりも興味深かったけれど、歯という存在のやっかいさ、面倒くささ、そして大事さが伝わってくる描写がリアルで面白かったです。たしかに昔から比べたら歯医者さんはみなやさしくなって、治療も楽になった……とはいえ大事なのは日常のお手入れ。気をつけようと思いました。面白かったです。2021/01/21

カール

22
図書館の新刊の棚で見つけて、思わず借りました。インプラントにしていた歯が欠ける!(◎_◎;)なんて恐ろしい出だしから始まり、ただいまインプラント治療中の私はドキドキ。やっぱり歯医者さん選びは大事ですね。そして、歯についてのいろんな仕組みが分かりました。歯医者さんの話よりも分かりやすいのは、同じ患者の立場で書いてくれているからでしょうね。歯について不安がある人は必見です。2017/06/16

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