出版社内容情報
取材したのは、大谷翔平、宇佐美貴史、萩野公介、木村沙織ら12家族。“天才”は生まれつきではない。親の接し方がそこへと導く。
日本を代表するトップアスリートは、家庭でどのような教育を受けたのか。
親がしたこと、しなかったこと。12家族から見えるそのルール。
世の中には「天才」と称されるスポーツ選手が何人もいる。天才って何? 大量の汗とともに磨かれる技、そして肉体と精神、その上に成り立っている競技スポーツに生きる選手に対して、「天才」という曖昧模糊とした言葉には違和感がある。その疑問から始まった、トップアスリートの親へのインタビュー集。多くの読者に好評を博した2003年刊の同テーマ書籍に続く第二弾。今回は、萩野公介(水泳)、白井健三(体操)、桐生祥秀(陸上)、永井花奈(ゴルフ)、石川佳純(卓球)、木村沙織(バレー)、井上尚弥(ボクシング)、竹内智香(スノーボード)、藤浪晋太郎(野球)、宇佐美貴史(サッカー)、宮原知子(フィギュアスケート)、大谷翔平(野球)の親へ取材。それぞれ育て方には個性がありながら、数え切れないほどの共通項もあった。筆者がそこで導き出す、天才の作り方とは。
内容説明
今を時めく“天才”の親に聞く「子供の才能の伸ばし方」。登場する親のほとんどが会社員。夫婦が共に勤務医という超多忙な親もいた。それでも天才児を育て上げたことから、親が子に接する時間の“多さ”ではなく“濃さ”であることが改めて判明。子育てに関する親の考え方は、20年前と何ら変わらないことも分かった。子供の才能の伸ばし方は、社会環境が変わろうとも普遍的なルールがある。
目次
大谷翔平―子供の本気に向き合う“覚悟”
宇佐美貴史―3兄弟の末っ子でやっと見つけた“教育方針”
石川佳純―“天才肌”の娘をやる気にさせる方法
萩野公介―決して枠にははめず子供の意志を尊重する
木村沙織―人と比べないから不安にもならない
桐生祥秀―『普通であり続ける』ことこそが大切
宮原知子―“精神論と論理的思考”2方向からのサポート
白井健三―働く親の姿こそ、なによりの教育
井上尚弥―親は反面教師。失敗も隠さない
永井花奈―メソッドを娘の目線で語る
竹内智香―目的に辿りつく道を自分で考えさせる
藤浪晋太郎―苦手な人の話にこそ謙虚に耳を傾けよう
特別対談 尾木直樹×杉山愛―尾木ママの教育論と杉山家の子育て論
著者等紹介
吉井妙子[ヨシイタエコ]
宮城県出身。朝日新聞社を退社後、1991年から、スポーツジャーナリストとして独立。『帰らざる季節―中嶋悟F1五年目の真実』で91年度ミズノスポーツライター賞受賞。スポーツに限らず人物ノンフィクションを手掛け、経済や芸術の分野でも幅広く執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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