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わたしの宝石

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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163903859
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

さみしさが目に見えたら、世界はどう変わるだろうか。苦しいほどの感情が胸に迫る。名手が放つ、切なさと爽快感いっぱいの直球6編!

内容説明

女性の前で男性が「さみしい」と口にする時、きっとさみしさは、その瞬間に消えているのです。じんわりと心をえぐる、特別な愛のストーリー6編。

著者等紹介

朱川湊人[シュカワミナト]
1963年大阪府生まれ。慶應義塾大学文学部卒。出版社勤務を経て、2002年「フクロウ男」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。03年、「白い部屋で月の歌を」で日本ホラー小説大賞短篇賞を受賞。初の著書『都市伝説セピア』が直木賞候補、05年『花まんま』で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

219
朱川湊人3作目です。宝石というほど煌めきはなく、どちらかというと地味な作品の短編集です。ただどの作品もノスタルジー、趣きのある感動作で確かなクオリティを感じます。特にオススメはアニマル浜口と浜口京子、父娘を彷彿させる「ポコタン・ザ・グレート」と表題作の「わたしの宝石」です。2016/02/03

紫 綺

165
悲哀や寂寥をノスタルジーで包み込んだ、朱川さんならではの何とも切ない短編集。「マンマル荘の思い出」は、ほんのり温かくて好みだった。2016/02/02

kishikan

149
人生の半分を過ぎたであろうという年齢になると、何故か自分の辿ってきた道を振り返ってみたくなる時があるのです。幼い時に住んでいた町や幼馴染と過ごした日々が懐かしくて、それが片思いの相手だったりすると、ほろ苦いけれどほんのり暖かい思い出だったりするのです。タイミングが違っていたら、きっと今と違う自分がいるんじゃないか、と思いながらも今の自分に納得しなきゃ、とこの本を読んで思いました。朱川さん、ありがとう。ついついこんな気になったのです。この6篇の短編一つひとつに、僕は僕なりの「わたしの宝石」を見つけましたよ。2016/04/16

風眠

137
甘やかさ、切なさ、時に現れる真っ黒い気持ち、喜び、涙、修羅場。そういう心情描写は無いけれど、これは間違いなく恋愛小説だ。そして、こんなにも素敵な恋愛小説を私はほかに知らない。恋愛のスパイスとも言える心情描写を徹底的に削ぎ落とし、出来事や回想のみを書くことで、それでも恋愛のときめきや切なさや寂しさを読み手に感じさせるのは、作家の技量の大きさだと思う。書かれていない心の部分、その余白に読み手は自分の感情を重ねることができるのだ。一話読み終わるごとに、心にぽつんと光が灯って、どんな宝石よりも輝きが増していった。2016/10/19

NADIA

118
ノスタルジーとさまざまな甘酸っぱさを感じさせてくれる6編の短編集。だが、切なさよりも豪快な笑いを提供してくれた「ポコタン・ザ・グレート」が私には最高に面白く感じられた!! 全編このノリでいってほしい位に気に入った作品。他の作品もそれぞれに昭和の空気がとても居心地良かったが、束になっても「ポコタン」には敵わない。「ポコタン」最高(^^)v2019/03/19

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