出版社内容情報
亀岡拓次、40歳。下着泥棒から火宅の作家まで、哀愁漂う男を演れば天下一。映画への愛に満ちた連作第2弾、安田顕主演で映画化!
映画「俳優 亀岡拓次」、2016年1月30日(土)テアトル新宿ほか全国公開!
亀岡拓次、40歳。下着泥棒から火宅の作家まで、哀愁漂う男を演れば天下一。傑作シリーズ第二弾の本書では、大女優・松村夏子さんの胸を揉んだり、さっぽろテレビ塔で狙撃されたり、伊東で地元のおっちゃんたちと踊ったり、イカれたTVプロデューサーと保育園のニワトリを追いかけたり。ついに、ポルトガルの海辺の町で、郷愁の酔っぱらいになって……。
川端賞作家・戌井昭人が贈る、脇役俳優の酒と仕事と恋の物語。
新春、横浜聡子監督映画『俳優 亀岡拓次』公開!亀岡に安田顕、ヒロインに麻生久美子。新井浩文、染谷将太ら人気若手俳優から、山?ア努、三田佳子らベテラン俳優まで、豪華キャスト結集!
著者等紹介
戌井昭人[イヌイアキト]
1971年、東京都生まれ。1995年、玉川大学文学部演劇専攻卒業。文学座研究所を経て、97年、パフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」を立ち上げる。2009年「まずいスープ」、11年「ぴんぞろ」、12年「ひっ」で芥川龍之介賞候補。13年「すっぽん心中」で同賞候補、14年、川端康成文学賞受賞。14年「どろにやいと」で芥川龍之介賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そうたそ
57
★★★☆☆ 哀愁漂う男を演じさせれば天下一な名(?)脇役俳優亀岡拓次の破天荒な日常を描ききる短編集。映画化されるとのことでこの作品を知ったのだが、これはシリーズ二作目とのこと。映画では、亀岡拓次を安田顕さんが演じるとのことだが、ちょっとかっこよすぎる気がしないでもないけれど、イメージがぴったりかも。とにかく最初から最後まで亀岡拓次の奮闘ぶりが面白くて仕方がない。ハチャメチャでありながらも、たまに男気を感じさせる辺り人間的な魅力たっぷりだ。遡ってシリーズ一作目も読んでみたくなったし、映画も気になるなあ。2016/03/12
ケンケン
43
(453冊目)名バイプレーヤー俳優・亀拓の続篇、今回も面白かったな~安田顕をイメージしながら読了。可笑しくも切ない、そしてゆるい雰囲気好きだわ(笑)登場する映画の数々が、どんな内容なんだろうっと気になる。今度は、どんな土地・人々・作品に出会うのだろう…また続篇が出たら読みたいな!2016/01/16
テクパパザンビア
38
読みやすくて面白かった。続編とは知らずに読んだ。脇役の方が人間味があって自由で素敵な感じがする。『俳優 亀岡拓次』も読みます、映画も見ます。酔っぱらいバンザイ‼︎2016/07/17
tomi
35
「すみません」が口癖で、テレビドラマの現場の華やかさには馴染めない。40歳独身、脇役の映画俳優・亀岡拓次が「主役」のシリーズ2作目。ロケ先で曰くありげな男たちと仲良くなったり、時には嫌味な衣装のオバサンと対決したり。色々な撮影現場で中年の哀愁漂う亀岡と、アクの強い人物たちが巻き起こす珍騒動が楽しい。最終話の亀岡の独白は独身中年には沁みる。また続編を書いてほしい。2018/12/11
おかむら
33
大好きな亀岡拓次の続編! 楽しいですよ! 出てくる映画のタイトルの数々がもう、有りそうでやっぱ無いわっつー可笑しさでこのシリーズ楽しくってしょうがないわ。映画化進行中とのことですが、安田さんまあイメージ的には合うっちゃ合うけど、なんかこう、この地味な可笑しさをどう映像化するのか不安でもあるの。2015/11/30
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