未来のことは未来の私にまかせよう―31歳で胃がんになったニュースキャスター

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163902388
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

NHK「国際報道2014」のキャスターが突然のがん宣告、胃の手術を決意。働く女性ががんになったとき何を考え悩み、決断するのか

黒木奈々、31歳。NHK BS1「国際報道2014」のメインキャスターに抜擢され、その前途は輝かしいものに思われていた。
そんなある日、友人との食事中に突然の胃痛に襲われる。救急車で運ばれ、胃せん孔との診断で入院。しかし、それは、たんなる胃潰瘍ではなく胃がんだった……。
セカンドオピニオンを得て、胃の手術を決意。同時に、自らの病名を公表し、病と戦うことを宣言する。
キャスターという立場を生かし、同年代の働く女性たちが、がんに襲われたとき、何か力になれるのではないかという信念のもとに、がん宣告のあとの心境を綴った手記が本書である。
あくまで明るく、前向きに病と闘いつつも、32歳の女性ならではの悩みはつきない。
容姿が取りざたされる職業で、果たして自分は仕事に戻れるのか。
これまでキャリアを優先してきたけれど、もう一度、誰かと恋ができるのだろうか。
結婚は? 子どもを持つことは?
何も「あきらめない」ことを目標とする今の女性たち。その中でがむしゃらに先頭を走ってきたキャスターが突然の病に襲われたとき、何を選び、何をあきらめるのか。
揺れ動く気持ちを素直に書き記した闘病記。

内容説明

もう一度あの場所へ。がん闘病を公表したNHK BS1『国際報道2015』のキャスターが綴る、涙と希望と勇気あふれる手記。

目次

第1章 それは突然やってきた(ワインバーでの突然の激痛;救急車には乗りたくない! ほか)
第2章 キャスターになるまで(極度の人見知りで甘えん坊;小学生でアナウンサーに憧れた ほか)
第3章 抗がん剤治療が始まる(転移はなかった;痛みのあまり冷え汗が ほか)
第4章 一月四日の復帰を目指して(すべてが闘病なんだね;復帰について公表される ほか)

著者等紹介

黒木奈々[クロキナナ]
1982年11月12日生まれ。鹿児島県出身。上智大学外国語学部フランス語学科卒。特技/仏語、テニス、元毎日放送報道局記者。NHK BS1『国際報道2015』キャスター。大学在学中、交換留学でフランスへ。英語とフランス語が堪能な国際派として2014年4月『国際報道2014』のキャスターとなる。しかし、同年8月末に胃がんと診断され、9月にがんであることを公表した。現在は療養のために休業中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真香@ゆるゆるペース

113
図書館本。フリーアナウンサーの黒木奈々さんとは、2歳違いで同世代。仕事・恋愛・結婚に揺れる心情や病状がリアルに綴られている。彼女の前向きさや懸命に病と闘う強い姿勢に胸を打たれ、こんなに美人でスタイル良くて聡明な女性が、30代の若さで亡くなられてしまったことが本当に残念でならない。素敵な人だったからこそ、神様が手元に置きたがって早く連れて行ってしまったんだろうか… 自分が今元気でいられるのは、決して当たり前のことではなく、可能性が高い偶然に過ぎない。毎日をもっと大切に、感謝して生きなければと改めて感じた。2019/09/04

あん

84
『生きていてくれればいい何でもいい。生きていてくれれば、何でもできる』お兄さんの言葉がたまらなかったです。ただただ、ご冥福をお祈りします。2015/11/08

里季

63
胃全摘の手術後1年で亡くなってしまったニュースキャスター黒木さんの闘病記。ステージⅣであっても抗がん剤をうまく使いながら何年も延命している人もいる中、彼女は運が悪かった。職業柄、特別に仕事に復帰できるよう、医師も職場側もなんとかの気持ちで臨んでいただろうに。何より本人が一番復帰を望んで病に立ち向かっていたのに。黒木さんの場合、抗がん剤で体力を奪われることを見越して、腸ろうから栄養剤を注入するという方法を取り入れていた。多くの胃がんの方のブログを読んだがこのやり方は初めて知った。優秀な人材だったのに残念。2016/07/17

りずみぃ

60
ニュースキャスターの闘病記。癌にはなるものの、100%支えてくれる家族、復帰を待ってくれる理解のある職場、病院は著名人の紹介。そんな恵まれた患者である著者、心配事がキャリアの遅れから徐々に動物的なものに変わっていく。手術痕を気にし、恋愛や結婚、出産に心が揺れる。死を喉元に突き付けられると、やり残した事への渇望が湧き上がってくるんだろうな。2017/08/18

Yunemo

56
31歳という年齢でがん告知、受け入れ難い現実、何とも言葉がありません、無念さだけが。自身の場合、こんなにある意味冷静に日記を綴ること、とてもできません。記すにしても恨み辛みばかり。著者のいろんな言葉が胸底に。悲観は感情の問題、楽観は意志の問題。いろんな波が押し寄せてくるけれど、冷静に大らかに。大切な時間だから。32歳は闘いの1年だけど、そんな中にも私が私らしく生きられる1年になるように、祈る。今を生きる、未来のことは未来の私に任せて。それにしても、がん告知から1年2ヶ月、著作後7ヶ月、あまりにも早すぎて。2016/11/13

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