出版社内容情報
握っただけで、脳機能が改善する奇跡のグリップがある。指への刺激がなぜ効くのか。解説と認知症予防の使い方を紹介。グリップ付き。
認知症予防の新しい切り札
握るだけで、脳機能の改善例が見られた奇跡のグリップがあります。素材は、今話題のベッドのマットレスなどにも使われる高反発力クッション。それを細長いグリップ状にし、脳梗塞の後遺症や認知症による運動不足で手指が動かなくなってしまった人101人に24時間握ってもらったところ、1か月~3か月でほとんどの人の手指が伸び、6人が何年も発しなかった言葉を発するようになった、という驚くべき成果を得ました。
実際に脳の血流を測定してみると、タオルを握った時と比べ、グリップを握った時には、前頭葉で血流の顕著な上昇が見られました。特に、人間特有の機能である「物事を計画し、決断、実行する」能力を司る「前頭極」と呼ばれる部分で、強い血流の増加が見られたのです。
なぜ、握るだけでこのような目覚ましい効果が得られるのでしょうか。
手指の細かい動きを司る神経は、ヒトになって最後に発達した新しい運動野に繋がっています。手指と人間の知能には、大きな関連性があるのです。
また、クッションの高い反発作用が、手指から脳や脊髄へと自然な感覚入力を促した、と考えられます。
認知症に効くとはっきりしているのは運動だけ。付属のグリップで脳の血流を上げ、認知症予防に日々励みましょう。
内容説明
握るだけで脳機能が改善した!拘縮の人=運動ができずに手指が固まってしまった人、101人に握らせたら、9割で手指が開き、長い間話さなかった6人が発語できるように。握れば脳が若返る。
目次
第1章 衝撃のデータ脳が蘇った。(手が開いた;言葉を発した;まとめ)
第2章 なぜ、奇跡は起きた?(指1―指は、知能と大きな関わりを持つ;指2―指を動かすと、脳が動く;指3―指を動かすと、腕や顔の筋肉も動く;素材1―高反発性;素材2―圧力のランダム性;指+素材=脳の血流が特に上がる!;拘縮の手が開くメカニズムは?;期待される予防効果)
第3章 使い方(回す;握る;つまむ)
著者等紹介
西野仁雄[ニシノヒトオ]
名古屋市立大学名誉教授(脳生理学)。NPO法人「健康な脳づくり」理事長。和歌山県立医科大学卒業(1966年)後、同薬理学教室助手、金沢大学医学部協力研究員を経て、ニューヨーク州立大学リサーチアソシエート(73年~75年)。76年、富山医科薬科大学助教授、88年、名古屋市立大学教授、2005年、同学長・理事長。Schmitt Symposium特別賞、第13回読売東海医学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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