出版社内容情報
自称小説家の塚田は未解決の一家強殺事件を取材し、遺族をキャストに迎えた再現劇で犯人を推理する。トリックの魔術師の最新長編。
一家強殺事件を、再現劇で推理する?
自称小説家の塚田は未解決の一家強殺事件を取材し、遺族をキャストに迎えた再現劇で犯人を推理する。トリックの魔術師の最新長編。
内容説明
北区十条で起きた一家四人殺害事件。発生後半年以上経っても解決のめどが立たず、迷宮入りが囁かれる中、“自称小説家”の塚田慎也は遺族から奇妙な依頼を受ける。「この事件を調査してくれないか」―。以前、同じく未解決の資産家夫婦殺人事件のルポを書いたことから白羽の矢が立ったのだ。百舌の早にえ、車椅子の老人、ピエロのマスクをかぶった男…二つの事件に奇妙な共通点を見出した塚田は、あるアイデアを思いつく。遺族をキャストに、事件現場で再現劇を行うことで犯人をあぶり出すのだ―。ミステリー界の特級幻術師が送る「○○者」シリーズ最新刊。
著者等紹介
折原一[オリハライチ]
埼玉県出身。早稲田大学文学部卒業後JTBに入社、雑誌『旅』などの編集に携わる。1988年、『五つの棺』でデビュー。同年『倒錯のロンド』で江戸川乱歩賞候補、95年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
93
~者その13。伏線の方はなんとなくわかっていたが犯人は予想外だった。さすがに上手いな。2014/09/26
KAZOO
63
折原さんの久しぶりの新作です。倒錯シリーズを思い出しました。やはり原点回帰なのでしょうね。題材はお得意の新聞記事などをうまく利用した感じです。お得意のトリックで最後まであまりわからなかったのですがよく考えてみると・・・・・。折原さんが好きな画家の話の後続が出るといってからかなりたちますがどうなのでしょうか?早く読みたい気がします。黙シリーズです。2014/11/11
nyanco
62
自称小説家の塚田、出版されたことがあるのは自費出版の一冊だけ。しかし、その本がかつての未解決事件の推理だったことがきっかけとなり、一家惨殺事件の調査依頼を受けることに…読み進めると、この事件には過去との繋がりがあったり、人物の絡み合いがどんどん出てきたり…と、面白い点はいくつかあるのですが…中盤からダラダラ~っとした感じがあり、残った家族に再現劇を演じさせる…と言うラストには、ちょっと…モズのはやにえなど、面白いモチーフはいくつもあるのですが、流石に「者」シリーズ、飽きが出てきちゃったかなぁ。2014/10/09
Yuna Ioki☆
60
771-380-37 犯人は◯○○というミスリードからの思い込みでラスト付近まで真相に辿りつけませんでした^_^;途中で記述的に矛盾した文章があったのが残念。重版の際には訂正されているのかなあ。2014/11/23
そのぼん
58
クリスマスイブに起きた一家惨殺事件。その事件の謎を売れない作家が追っていくことになって・・・。落ちが全く読めなかったので、最後まで飽きずに読めました。全体的にどんよりした不気味な雰囲気で、ゾクッとしました。2016/01/02
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