出版社内容情報
事故で記憶を失った糸永遥は不安と焦燥でうつ病を発症。治療のためTMS(経頭蓋磁気刺激法)を受けた直後から恋人の幽霊が現れる。
映画版とは男女が逆転したオリジナル・ストーリー
事故で記憶を失った糸永遥は不安と焦燥でうつ病を発症。治療のためTMS(経頭蓋磁気刺激法)を受けた直後から恋人の幽霊が現れる。
内容説明
医大生・糸永遥は交通事故で大怪我をし、一過性全健忘により記憶を失った。治療の結果、記憶は回復していくが、事故当時の状況だけがどうしても思い出せない。不安と焦燥で鬱病を発症し自殺未遂を起こした遥は、治療のためTMSを受けるが、治療直後から恋人・雅人の幻を見るようになり…。
著者等紹介
島田荘司[シマダソウジ]
1948年、広島県生まれ。武蔵野美術大学卒業。1981年に『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たす。「島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や、台湾・皇冠文化出版有限公司が主催する中国語によるミステリー新人賞「島田荘司推理小説賞」の選考委員をつとめるなど、後進の育成にも尽力している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
それいゆ
75
人間ドックの脳検査のとき「カンカンという音が続きますが、20分間じっと我慢できますか?」と聞かれます。脳に磁気刺激を与える治療法は、きっとこれと同じ感覚なんでしょう?もちろんドックの検査中に恋人の幻覚は現れませんでしたが、次回の検査ではこのことが気になりそうで今は不安な気持ちです。存在しない恋人が現れるという設定は斬新で興味深かったのですが、医学的な説明が多く難解に感じました。幻覚の恋人と会う場面も何回もダラダラと続くので途中で飽きてしまいました。男女が逆転するストーリーの映画の方が感動するのかな?2014/09/20
山田太郎
60
長い割にはすぐ読めたということで、なんか中味が薄い気がする。主人公が頭悪くていらいらするが、もしかしてなんかあるのかと思いつつ我慢して読む。御手洗物のしっかりしたのが読みたいなと思った。2014/10/02
Yuna Ioki☆
58
129-132-11 島田荘司作品初読み。医療ものでもなく、オカルトものでもなく、サスペンスでもスリラーでもミステリーでもなく○○における○○劇でしたか。。。思っていた作品の方向性が違うのでラストでちょっと拍子抜け感は否めない。(以外コメントネタバレあり)2015/04/12
そうたそ
52
★★★☆☆ 島田さん原作の映画のストーリーを、映画版とは男女を逆転して描いたのが本作であるとのこと。島田さんの作品といえば、当然ミステリを期待して手に取るのだが、本作はミステリではない。厳密に言えばミステリの要素も多少はあるのかもしれないが、期待するほどの内容ではない。はっきり言って、わざわざ小説化するまでもなく映画のみで留めておけばよかったと思う。脳科学などの薀蓄は豊富ではあるが、ストーリーそのものは浅い。いつもの島田作品の濃厚さはどこへやらと思うほどの薄っぺらさで面白くなくはないがやや残念な読後感。2014/10/15
みえ
49
鬱病やテンカンが起こるときの脳の仕組みとか、難しいような話がたくさん出てくる。興味ある話なんだけど、推理的な結末は、大体そうだろうな~と思ってた内容。なんかイマイチな本だった。2018/09/15