イエス・キリストは実在したのか?

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  • サイズ B6判/ページ数 352,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163900933
  • NDC分類 192.8
  • Cコード C0095

出版社内容情報

全米騒然の大ベストセラー

実在したのは救世主(キリスト)ではない
暴力も厭わない革命家(ゼロット)だった!

イエスの実像とキリスト教誕生の秘密に迫る衝撃の書。

「聖書」はもともと、イエスの死後布教に携わったイエスの使徒たちの手紙や文書を、ひとつに編んだもの。著者は、それぞれの弟子たちの文献、聖書以外の歴史的な史料を比較調査することにより、聖書で、何が捏造され、何が史実から落とされていったかを明らかにしていく。
イエスとは実際にはどのような人物だったのか?
そしてイエスは何を実際に説いていたのか?
そしてそれがどのように変質して、世界宗教へと飛躍していったのか?
「聖書」の物語と、実際の史実の差から見えてきたものとは?

■著者紹介
レザー・アスラン(Reza Aslan)
作家、宗教学者。1972年テヘラン生まれ。イラン革命時に米国に渡る。聖書を徹底的に読むなかで、歴史の切迫した事情によって意図的に除外された重要な真実に気づき、宗教学者として、キリスト教が発足する前のイエスの実像に迫る研究を20年近く続け、その成果として本書を著す。歴史上のイエスとキリスト教誕生の経緯を解き明かした本書は、全米でセンセーションを巻き起こし、20万部を超える大ベストセラーとなる。世界25カ国で翻訳出版の予定。現在、カリフォルニア大学リバーサイド校創作学科助教授。CBSニュース、ABCナイトラインなどのTV番組の中東アナリストを務め、『ニューヨーク・タイムズ』『ワシントン・ポスト』などにも寄稿。

□第1部 ローマ帝国とユダヤ教

プロローグ テロリストよ、祭司を刺せ!
第1章 ローマ帝国と手を結ぶユダヤの大祭司たち
第2章 「ユダヤ人の王」ヘロデの実像
第3章 ヘロデ王は、赤子大虐殺などしていない
第4章 地上の革命を求める者たち
第5章 世界最強帝国に宣戦布告する
第6章 聖都壊滅という形で現実化した「世の終わり」

□第2部 革命家、イエス

プロローグ イエスはなぜ危険視されたのか?
第7章 イエスの蔭に隠された洗礼者ヨハネ
第8章 善きサマリア人の挿話の本当の意味
第9章 無償で悪魔祓いをする男
第10章 暴力革命も辞さなかった男
第11章 イエスは自分を何者と見ていたのか?
第12章 ピラト裁判は創作だった

□第3部 キリスト教の誕生

プロローグ 「神」になったイエス
第13章 ユダヤ人ディアスポラから生まれたキリスト教
第14章 パウロがキリスト教を世界宗教にした
第15章 イエスの弟ヤコブが跡を継いだに見えたが……
エピローグ 歴史に埋没したナザレのイエスの魅力

内容説明

「聖書」はもともと、イエスの死後布教に携わったイエスの使徒たちの手紙や文書を、ひとつに編んだもの。著者は、それぞれの弟子たちの文献、聖書以外の歴史的な史料を比較調査することにより、聖書で、何が捏造され、何が史実から落とされていったかを明らかにしていく。イエスとは実際にはどのような人物だったのか?そしてイエスは何を実際に説いていたのか?そしてそれがどのように変質して、世界宗教へと飛躍していったのか?「聖書」の物語と、実際の史実の差から見えてきたものとは?イスラム教徒による実証研究。

目次

第1部 ローマ帝国とユダヤ教(ローマ帝国と手を結ぶユダヤの大祭司たち;「ユダヤ人の王」ヘロデの実像;ヘロデ王は、赤子大虐殺などしていない;地上の革命を求める者たち;世界最強帝国に宣戦布告する;聖都壊滅という形で現実化した「世の終わり」)
第2部 革命家、イエス(イエスの蔭に隠された洗礼者ヨハネ;善きサマリア人の挿話の本当の意味;無償で悪魔祓いをする男;暴力革命も辞さなかった男;イエスは自分を何者と見ていたのか?;ピラト裁判は創作だった)
第3部 キリスト教の誕生(ユダヤ人ディアスポラから生まれたキリスト教;パウロがキリスト教を世界宗教にした;イエスの弟ヤコブが跡を継いだに見えたが…)

著者等紹介

アスラン,レザー[アスラン,レザー] [Aslan,Reza]
作家・宗教学者。1972年テヘラン生まれ。1979年イラン革命時に家族とともに米国に亡命。サンタ・クララ大学で宗教学を学んだあと、ハーヴァード大学神学大学院およびアイオワ大学創作学科小説部門で修士号取得。同大学でトルーマン・カポーティ基金小説部門の特別研究員およびイスラーム入門講座の講師を務めたあと、カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校で宗教史の博士号を取得。現在、同大学リバーサイド校創作学科准教授

白須英子[シラスヒデコ]
翻訳家。日本女子大学英文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

86
ムスリムである著者から見たイエス像が描かれています。神の子イエスはどのような人物であったかを客観的に見ると、信仰の上で見るイエスとは全く異なるイエス像が見えてきます。イエスは神の子ではなく、革命家であるということから、イエスをあくまで歴史上の人物として実在したのかを問うているように思えました。ノンクリスチャンから見ると矛盾にすら感じられるイエスの行動と向き合っており、このような見方もあることを突きつけられたようでした。信仰が歴史を超えていると示しています。信者としてはかなり衝撃的です。2016/05/29

へくとぱすかる

55
挑発的な邦訳タイトルにもかかわらず、実在したイエスの、真の姿に迫る実証的研究。この時代にイエスのような活動を行った者は、実は多数あって、オンリーワンではなかったことは衝撃的。最初からローマ帝国による支配という条件の下で活動は始まり、イエス没後、宗教としての維持のために、落とされていく部分があったのだが、その部分の再現こそが本書のテーマだと思った。2018/05/29

キクマル

27
本書は歴史上におけるイエス・キリストの存在の否定ではなく、「新約聖書」に描かれているイエスが本当に存在したのかを世に問うているのだと思う。浄土宗の私ですが興味深く読むことが出来ました。宗教の面だけではなく、世界史の勉強になると思いました。2016/06/22

かおりんご

23
カトリック求道中の身としては、とても興味深い内容でした。著者はイスラム教→キリスト教→イスラム教と宗教を渡り歩いておられるようですが、学問としてのしっかりとした裏付けがあり、なるほどと思わされます。確かに、イエスは自らを『人の子』といって、曖昧にしか表現していないと感じる部分もありますし、矛盾をなくそうとして矛盾が生じる箇所が見受けられますしね。決してキリスト教を批判しているわけではないので、こういう考え方もあるかと淡々と読めます。ただし、ある程度の聖書の知識がないと読んでいて苦しいと は思います。2018/07/01

月をみるもの

18
「キリストの誕生」( https://bookmeter.com/reviews/68972072 ) と「仁義なきキリスト教史」( https://bookmeter.com/reviews/71818946 ) を読んでいたので、大体の流れはつかめてるつもりだったが、前半のユダヤ戦争の背景解説はめっちゃ勉強になった。ユダヤの過激派だったイエスが、悲惨なユダヤ戦争を経験した弟子たちによって普遍的な愛を語る世界宗教の教祖へと変貌していく。それは同時に、世界最大のベストセラーたる新約聖書の成立過程でもある 2019/06/05

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