ちいさな城下町

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163900865
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

村上・行田・岸和田・中津…城址に立つと不思議なロマンに包まれる。石垣からは敗者の美学が漂う。旅好き歴史好き垂涎のエッセイ集!

ぼくの城下町の好みは十万石以下。そのくらいが一番それらしい雰囲気を今も残している――2014年3月に急逝したイラストレーター・安西水丸が惹かれてやまない城下町を訪れ、歴史的人物や事件にまつわるエピソード、町の名物やたたずまいをスケッチ。読むと電車に乗って旅に出たくなる、楽しいエッセイ集です。


登場するのは、村上市(新潟県)、行田市(埼玉県)、朝倉市(福岡県)、飯田市(長野県)、土浦市(茨城県)、新宮市(和歌山県)など、日本全国の20都市。岸和田市・中津市・高梁市は単行本のための描き下ろし。

内容説明

“有名すぎない”ローカル城下町の歴史が作り出す家並み、神社仏閣、人々の暮し、食べ物を絵と文で紹介。「思わず旅に出たくなる」著者最後のエッセイ集!

目次

村上市(新潟県)
行田市(埼玉県)
朝倉市(福岡県)
飯田市(長野県)
土浦市(茨城県)
壬生町(栃木県)
米子市(鳥取県)
安中市(群馬県)
岸和田市(大阪府)
中津市(大分県)
掛川市(静岡県)
天童市(山形県)
新宮市(和歌山県)
西尾市(愛知県)
大洲市(愛媛県)
亀山市(三重県)
木更津市(千葉県)
高梁市(岡山県)
沼田市(群馬県)
三春町・二本松市(福島県)

著者等紹介

安西水丸[アンザイミズマル]
イラストレーター。1942年東京生まれ。日本大学芸術学部美術学科卒業。電通、平凡社などを経て独立。朝日広告賞、毎日広告賞等受賞。絵本、漫画、エッセイ、小説なども手がける。2014年3月19日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろんこ*勉強のため休止中

173
日本全国の十万石以下の城下町訪問記。大まかな構成は、城にまつわる歴史的な薀蓄+城下町訪問記+その町と安西さんを結びつけた人との思い出+味のある4コマイラストといった感じ。この思い出の部分がほろ苦く、しみじみとした郷愁を感じさせてくれた。それにしても安西さんはよほどの歴史好きなのだろう。薀蓄部分がかなり長かった!面白かったけど個人的には、安西さんの人生記と町歩きの部分が好きだ。朴訥とした静かな城下町をふらっと歩き回る様子は旅情を誘う。行田市のゼリーフライ、栃木市の干瓢カレーを食べてみたいな、とふと思った。2014/08/08

金吾

49
○私も城と城下町が好きなので大変興味をもって読めました。壬生、天童、木更津は行ったことがありませんので、紀行文のような文章のお陰で行きたくなりました。また行ったことがある場所はその時を思い出しながら楽しめました。記載されている城下町で特に村上、朝倉、大洲、高梁が何度も訪れる好きな場所なので、読んでいてまた行きたくなりました。2023/02/23

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

39
水丸さんの日本全国城下町巡りエッセイ。歴史初心者にもやさしくお城や周辺の土地、城主の人物像など書かれている。水丸さんの書かれた作品は2、3冊しか読んだことが無かったため、歴史好きな人だとは知らなかった。都会的でおしゃれな人で、どちらかというと海外に興味の強い人だと思っていたので。人は見かけ(?)によらないものですね。こんなに城下町があるもんだなーと思って読んでいたけれど、考えてみると、江戸時代は日本全国各地にお城があり、城下町があったわけで、普段はそういうことをすっかり忘れて生活しているのだな。2015/09/02

onasu

27
著者を知ったのは20数年前。村上市の項にある通り、村上春樹氏との著作でのこと。文章も、とは聞いていましたが、始めて手にしたのがご逝去の年とは…。  本作はその名の通り、著者が小藩(概ね十万石以下)の城下町を訪ね、城(址)を見に行く。当然、イラストもあり、行ったことのある町(3町)では記憶と照合しますが、押しは半分くらいの文量を占めようかという、歴史来歴ネタ。歴オタだ!  何で、歴史に興味がないと、ちと辛いか。各町を訪ねるきっかけに感心すると共に、20数年前、村上市での春樹氏との逸話にもクスッとしました。2014/08/25

Kei

17
大好きなイラストレーターであり、作家さんでした。最後の作品も彼らしいなあ。合掌。2014/11/07

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