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三国志 外伝

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  • サイズ B6判/ページ数 378p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163900575
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

正史「三国志」を書いた陳寿の父は諸葛亮(孔明)に罰せられた罪人だった――。三国時代を生きた十二人、その知られざる人生を描く。

正史「三国志」を書いた男の父は、魏軍に大敗した蜀の馬謖の参軍を務め、諸葛亮(孔明)に罰せられた罪人だった。「父が諸葛亮を怨むことがなかったのはなぜか――」この思いが男を歴史に向かわせ、後に彼に「三国志」を書かせることになる(「陳寿」)。
高い芸術的感性を持ち、琴の名手でもあったその女性は、董卓に仕えていた父親の刑死により運命が暗転、匈奴の妾として人生を過ごすことに……。数奇な運命をたどり、後に曹操を驚かせた彼女の能力とは?(「蔡?」)。
王粲、韓遂、許??、公孫度、呉?、蔡?、鄭玄、太史滋、趙岐、陳寿、楊彪、劉?、
後漢末期から晋の時代に生きた、「三国志」の世界に独自の色彩を与える異色の十二人、その評伝を収録。

勇気とか不屈とかいう精神は、政治や軍事の表舞台に立つ者だけが発揮する者ではない
(本文より)。


(「??」の左側は「立」)

内容説明

悲劇の女性詩人・蔡〓(えん)、「三国志」作者・陳寿…。後漢~三国時代を生きた数奇な運命の十二の物語。異色の『三国志』人物評伝。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

50
三国志スピンオフ。あまり目立たない武将12人の人物像が描かれています。マイナーなので、物語にも登場しているのに印象に残っていなかったのが正直なところです。改めてこんな英傑がいたのだと気付かされました。2024/04/04

future4227

41
全12巻を読み終わったと思いきや、まだ外伝があった。三国志の中ではメインキャラではないけれど、隠れた異才や人格者たち12人に光を当てた人物伝。大半は単行本の特別付録として挟み込まれていた小冊子をまとめた物。中でも三国志の著者である陳寿を描くというのは斬新。お父さんは街亭の戦いにおいて馬謖の参謀格だったらしいが誰だったのだろう?残念ながら氏名の記載がない。宮城谷氏の三国志は豪傑や英雄を描くよりもむしろ、地味でも優秀な行政官や学者、忠臣などをクローズアップさせる物語という印象が強い。他の三国志とはひと味違う。2020/05/23

著者の生き様を学ぶ庵さん

29
三國志本編にて詳らかな言及なき名士・才媛十二名が外伝なり。高名たる鄭玄老師、蔡邕が女たる蔡琰、季札・子産・晏嬰・叔向を敬したる趙岐他、諸々登場せりと謂へど、宮城谷昌光先生が三國志の著者・陳寿を取り上げたるはありがたきことかな。偏屈学者と見られしも、三國志を書ききりたるは大儀なり。譙周老師を越ゆる偉業と言わざるべからず。嗚呼、燕雀若んぞ鴻鵠の志を知らんや。2015/10/25

Ever531

24
太史慈めっちゃ好きなんやけど、本作では全く出てこなかったんで、外伝で会えて感激でした(笑)本作12巻と合わせてまた再読したいもんですね。2015/10/02

サチオ

20
時代の主流には乗れなかったものの、英雄と共に生きた人物の外伝集。本編が完結して寂しかったとこにまさかのプレゼント!そしてさすが宮城谷先生、いつも通り人選が渋すぎる!特に「大事を成すものは大難に会う」を地で行く陳寿には励まされる思いでした。一つの選択次第で歴史の表舞台から消えてしまった、儚さが散りばめられた一冊。2014/06/02

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