山桜記

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163900018
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

徳川頼宣に嫁いだ加藤清正の娘八十姫の秘話、鍋島直茂の妻と姑の間のふとした会話、伊達家から立花へ嫁に来た母の実家への想いなど。

武将の妻たちの凛とした姿

徳川頼宣に嫁いだ加藤清正の娘八十姫の秘話、鍋島直茂の妻と姑の間のふとした会話、伊達家から立花へ嫁に来た母の実家への想いなど。

内容説明

徳川頼宣に嫁いだ加藤清正の娘・八十姫の秘話。鍋島直茂の妻に伝えられた姑の言葉の意味は?著者初の珠玉の短編集。

著者等紹介

葉室麟[ハムロリン]
1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2007年「銀漢の賦」で第十四回松本清張賞を受賞。その後、2012年「蜩ノ記」で第一四六回直木賞を受賞。以降積極的に小説を刊行している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

128
図書館本 時代背景が戦国~江戸時代あたりの歴史小説。細川ガラシャの話が壮絶過ぎた。旦那さんは体に恋することはできても心を愛することができない男性だったのでしょうか?今も昔もこういう輩は多いので決して特殊な話とも思えませんでした。この時代にやってきたキリスト教という教え(思想?)もガラシャに複雑な影響を与えた模様。絶対的な存在を信じる状態というのは今のところ理解するのが難しい自分ですが、いずれ今まで経験した以上の苦しい経験をしてガラシャの気持ちを理解する時が来るのかもしれません。2020/05/21

藤枝梅安

98
「オール讀物」に掲載された7つの短編をまとめた1冊。戦国末期から江戸時代初期にかけての、九州の大名とその正室・側室たちの物語。個人より「家の存続」が重視された時代に生きた女性たちの苦悩と忍耐が描かれている。「無双の花」の誾千代が登場する「ぎんぎんじょ」や、伊達藩のお家騒動を題材とした「牡丹咲くころ」など、筆者の立花宗茂への思い入れが感じられる。女性を描くことの少ない作家が「男勝り」の女性達を描いた異色作と言える。2014/07/26

とん大西

91
戦国末期から徳川黎明期、男達は戦場で或いは殿中で闘いに明け暮れる。そして、女たち。女丈夫であれ花の様な姫様であれ、女たちも男達と同様、闘いの渦中にあった。ときに静かにときに激しく。妻として母として娘として、…夫を子を父をみつめ続けた女たちの七編。なかなかグッとくる話が多く、史実と絡み合った慕情に魅了されました。一番は立花家に嫁いだ政宗の孫娘・鍋姫の『牡丹咲くころ』。鍋姫の穏やかな日々を憂鬱なものにかえた伊達騒動。鍋姫の幸を願うかの如く牡丹が咲く。義に生き、情を立てた男達。それに応えた女の想い。いいです。2018/03/22

優希

82
タイトルが山桜と銘打っているように、どの短編も儚く繊細で美しかったです。人生や恋の潮が美しい。世界観にただうっとりと酔わされました。2018/04/02

Natsuki

69
戦国時代は秀吉の晩年から、江戸時代初期にかけて。時代の波に翻弄されながらも心通わす夫婦のお話、7つの短編。葉室麟さん初読みでした。登場人物や関係性が難しく感じたものの、どのお話も読後感が良く、時折涙しながら読み終えました(*´ω`*)お気に入りは「ぎんぎんじょ」「花の陰」。夫婦だけではなく、嫁姑に焦点を合わせたお話。そこには芯のある女性のしなやかな強さがありました。自分がよく知らなかった歴史上の人物のお話だったので、今までとは違った視点から史実に触れることが出来たのも良かったです♪2016/03/27

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