出版社内容情報
松下村塾、蛤御門の変、戊辰戦争、西南戦争……。歴史の重大局面には、この男がいた。新政府の高官となった彼が追い求めた悲願とは
「トンヤレ節」ーーわが国における軍歌の第
一号である。この歌とともに、倒幕を掲げる
官軍は行進した。そして、この作詞者こそが、
本稿の主人公、品川弥次郎である。
萩藩の足軽の子として生まれ、十五歳で松
下村塾に入塾。吉田松陰に将来を嘱望された
少年は、高杉晋作、久坂玄瑞、桂小五郎らと
ともに、幕末、維新を駆け抜けた。
蛤門の変、戊辰戦争、西南戦争……。古川
薫氏の筆は、品川弥二郎という男が、まさに
重大局面に立ち会った歴史の証人であること
を浮き彫りにしていきます。その後、新政府
の人間として、ヨーロッパに留学、協同組合
運動に刺激を受け、日本に移植しようと尽力
した後半生。あえて苦難の道を、なぜ選択し
たのか。その衝動はどこからきたのかーー。
長年にわたり、幕末、長州を追い続けてき
た筆者ならではの、画期的な評伝小説です!
内容説明
蛤門の変、戊辰戦争、西南戦争…。歴史の重大局面に立ち会った志士の魂が後半生を賭けて追い求めた協同組合日本移植の悲願。
目次
プロローグ 松本村の出会い
第1章 城下の少年
第2章 松下村塾の日々
第3章 猛虎出撃
第4章 若き獅子たち
第5章 世は乱れつつ
第6章 ベルリン・ブルーの空
第7章 行くものはかくの如く
第8章 晩節の旗
エピローグ とことんの道
著者等紹介
古川薫[フルカワカオル]
大正14(1925)年、下関に生まれる。山口大学卒。山口新聞社勤務を経て、文筆生活に入る。平成3年、『漂泊者のアリア』で第104回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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