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佐助を討て

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163814605
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

大阪の陣後、家康を執拗に狙う猿飛佐助。迎え撃つ伊賀忍者たちとの手に汗握る術比べ。果たして佐助の望みは!そして家康の命は!

内容説明

大坂の陣後、猿飛佐助、霧隠才蔵、根津甚八たちが執拗に家康の首を狙う。家康を守る伊賀組との暗闘、激闘、死闘の数々。手に汗握る忍者活劇小説の登場。

著者等紹介

犬飼六岐[イヌカイロッキ]
1964(昭和39)年大阪生まれ。大阪教育大学卒。公務員を経て、2000年「筋違い半介」で小説現代新人賞を受賞し、デビュー。2010年『蛻(もぬけ)』が直木三十五賞候補に選ばれる。しっとりした人情、クスリと笑えるユーモア、迫力ある剣戟を兼ね備えた時代小説界のホープ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

巨峰

73
六銭文真田十勇士。大阪の陣後諸国に隠れ住む彼らを疑心暗鬼の塊となった徳川家康の命を受けた駿府伊賀組の忍者が襲う。この小説はその駿府伊賀組の忍者を主人公に、人外の魔物と化した猿飛佐助、霧隠才蔵、三好清海入道、伊三入道、根津甚八、筧十蔵らとの死闘を描いた忍者もの。権力者の駒となってあたら命を落としていく忍者たちの姿を、凄惨に描いている。2018/12/11

カレイ.シュウ

23
大阪夏の陣のあとの真田十勇士の討伐を命じられた名も無き忍者たちの物語。戦闘シーンは迫力あり、くの一との恋愛要素もありで楽しめます。が物凄い死人が出ます。(TT) 時代物ですが文体、用語もさほど難しさはありません。2018/04/02

oyai

10
真田十勇士わからないと面白くないかも。私くらいになると猿飛佐助、霧隠才蔵と言うだけでワクワクするんですがw主人公は十勇士ではなくそれを狙う伊賀組の方。家康の妄想に引きずられるように意味のない闘いに挑み命を落として行く忍者達。時代が変わる時に取り残されるもの達の悲哀を感じる。最後にケツまくるように生き延びるもの達に人間としての普通の生活を願う。2014/11/14

sken

7
この作者さんの吉岡清三郎シリーズ(といっても2作だけですが)がとにかくカッコ良くて、惚れ込んでしまったんですが、多分その続きは出ないだろうし、とりあえず他の作品でも……ということで、久々に読んだのが、この作品です。人間離れした力を持つ猿飛佐助を、大御所(家康)の命で伊賀総掛かりで討つという話を、青年忍者の数馬の視点で描かれており、戦国の世が明けようとしている時代に振り回される人間たちを淡々と描いています。迫力のある戦闘シーンや、里の娘との淡い恋、さらに非情な人間関係など、どっぷりとハマれる時代小説です。2013/05/19

sayoko

5
時代小説はかなり読んだけど、忍者小説は初めて読んだかも。佐助や才蔵が人間離れしすぎててすごかったけど、こういう骨太な文章はけっこう好きです。2017/03/05

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