出版社内容情報
大阪の陣後、家康を執拗に狙う猿飛佐助。迎え撃つ伊賀忍者たちとの手に汗握る術比べ。果たして佐助の望みは!そして家康の命は!
内容説明
大坂の陣後、猿飛佐助、霧隠才蔵、根津甚八たちが執拗に家康の首を狙う。家康を守る伊賀組との暗闘、激闘、死闘の数々。手に汗握る忍者活劇小説の登場。
著者等紹介
犬飼六岐[イヌカイロッキ]
1964(昭和39)年大阪生まれ。大阪教育大学卒。公務員を経て、2000年「筋違い半介」で小説現代新人賞を受賞し、デビュー。2010年『蛻(もぬけ)』が直木三十五賞候補に選ばれる。しっとりした人情、クスリと笑えるユーモア、迫力ある剣戟を兼ね備えた時代小説界のホープ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カレイ.シュウ
23
大阪夏の陣のあとの真田十勇士の討伐を命じられた名も無き忍者たちの物語。戦闘シーンは迫力あり、くの一との恋愛要素もありで楽しめます。が物凄い死人が出ます。(TT) 時代物ですが文体、用語もさほど難しさはありません。2018/04/02
oyai
10
真田十勇士わからないと面白くないかも。私くらいになると猿飛佐助、霧隠才蔵と言うだけでワクワクするんですがw主人公は十勇士ではなくそれを狙う伊賀組の方。家康の妄想に引きずられるように意味のない闘いに挑み命を落として行く忍者達。時代が変わる時に取り残されるもの達の悲哀を感じる。最後にケツまくるように生き延びるもの達に人間としての普通の生活を願う。2014/11/14
sken
7
この作者さんの吉岡清三郎シリーズ(といっても2作だけですが)がとにかくカッコ良くて、惚れ込んでしまったんですが、多分その続きは出ないだろうし、とりあえず他の作品でも……ということで、久々に読んだのが、この作品です。人間離れした力を持つ猿飛佐助を、大御所(家康)の命で伊賀総掛かりで討つという話を、青年忍者の数馬の視点で描かれており、戦国の世が明けようとしている時代に振り回される人間たちを淡々と描いています。迫力のある戦闘シーンや、里の娘との淡い恋、さらに非情な人間関係など、どっぷりとハマれる時代小説です。2013/05/19
sayoko
5
時代小説はかなり読んだけど、忍者小説は初めて読んだかも。佐助や才蔵が人間離れしすぎててすごかったけど、こういう骨太な文章はけっこう好きです。2017/03/05
あかんべ
4
しのびオールスター戦といった感じ。その中でも佐助と才蔵の強さは化け物じみている。数で勝負の数馬たち。味方が酷く殺されていく中、見届ける事も重要な任務。忍びは生き残ってこそ意味があるというかしらの言葉。探っているうちに敵の方がk面白そうだからと、平気で裏切る角介。技を身に着けるまでにかかった年月を思うとあんなに死んでは、後は続かないだろう。2012/08/01




